研究課題/領域番号 |
61550504
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
金属加工
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
今林 守 茨城大学, 工学部, 教授 (10007601)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1988年度: 100千円 (直接経費: 100千円)
1987年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1986年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | アルミウニム-リチウム合金の溶解鋳造 / アルミウニム-リチウム合金の水素含有量 / アルミウニム-リチウム合金の水素ぜい性 / アルミウニム-リチウム合金の機械的性質 / アルミニウム-リチウム合金の溶解鋳造 / アルミニウム-リチウム合金の水素含有量 / アルミニウム-リチウム合金の水素ぜい性 / アルミニウム-リチウム合金の機械的性質 / アルミニウムーリチーム合金の水素含有量 / アルミニウムーリチウム合金の溶解鋳造 / アルミニウムーリチウム合金の水素ぜい性 / アルミニウムーリチウム合金の機械的性質 / リチウムを含むアルミニウム合金 / 水素ぜい性 |
研究概要 |
本研究は、AL-Li合金の低靭性化に溶解鋳造時に吸収される水素が関係しているとの判断のもとに、リチウム含有量の異なる3種類のAL-Li合金について含有水素がその引張特性に与える影響を明らかにし、本系合金における靭性改善につながる溶解鋳造法を提案することを目的として行った。 溶解雰囲気を自由に調節できる溶解鋳造装置により水素含有量の異なる鋳塊を溶製し、これらの鋳塊から作製した試片について引張試験および水素分析を行った。得られた成果の概要はつぎのとおりである。 1.AL-Li合金に含まれる3〜3.6cc/100g程度の水素は、合金の焼なまし状態あるいは溶体化処理状態では引張特性に明瞭な影響を与えないが、時効状態では明らかに伸びを低下させる。 2.引張速度を速くすると伸びに対する水素の影響が顕著になる傾向が認められることから、衝撃試験においては更に顕著な影響が出る可能性があり、水素は本系合金の脆性を促進すると結論できる。 3.本系合金は他のアルミニウム合金より多量の水素を含む傾向があるが、溶湯をアルゴン雰囲気中で長時間保持することにより他のアルミニウム合金を大気中で溶解した場合の含有水素量と同程度まで低下させることができる。 4.本系合金の溶解は水蒸気を含まない不活性ガス雰囲気中で行う必要がある。 以上の成果は昭和63年11月軽金属学会において口頭発表された。
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