研究概要 |
昭和61年度に試作した高温高圧水用TiO_2半導体pHセンサーについて, 昭和62年度は以下に記す改良及び測定を行った. (1)TiO_2半導体pHセンサーの改良 昭和61年度に試作したTiO_2半導体pHセンサーは, 電極ホルダーへのTiO_2結晶の取付方法に不満足な点があり, 高温高圧下で電極ホルダー内への水の侵入が見られたので, 電極ホルダー構造の改良並びにシール材の材質の変更を行った. その結果, 250°Cまでの平衡気圧下で完全に電極の絶縁状態を保つことができた. (2)フラットバン電位E_<FB>とpHの関係の測定 半導体TiO_2の空間電荷容量C_<SC>と電位Eとの関係を測定し, これを用いてMott-Schottkyプロットを行い, 半導体のフラットバンド電位E_<FB>を求めた. 本年度はpH2〜10, 温度25〜250°Cの範囲の種々の溶液中でE_<FB>を求め, E_<FB>とpHとの関係曲線を作製した. (3)pHセンサーの応答速度, 安定性の測定 pH2〜10の範囲で任意にpHを変えた場合のpHセンサーの応答速度を調べた. また, pH6.86の溶液中で400h測定した場合のpH測定値の変動幅のを調べた.
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