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メタノールの脱水素二量化によるエチレングリコールの新合成法

研究課題

研究課題/領域番号 61550611
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 有機工業化学
研究機関東京大学

研究代表者

藤元 薫  東大, 工学部, 助教授 (30011026)

研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1986年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードジメチルエーテル / 酸化カップリング / ジメトキシエタン / 気相酸化
研究概要

メタノールからエチレングリコールを得ることを目的としてジメチルエーテルの酸化カップリング反応を実施した。メタノールを直接反応させるとカップリング反応は進行せず、ホルムアルデヒドおよび酸化炭素類が生成した。これはメタノールの水酸基の反応性が著しく高いためメチル基が容易に反応し、ホルムアルデヒド及び酸化炭素類を与えたものと考えられる。しかし、メタノールの脱水縮合によって得られるジメチルエーテルは反応性の高いメタノール自身によって保護されるため副反応が少ないと考えられる。約40種類の触媒についてジメチルエーテルの酸化カップリング反応を検討した。その結果酸化錫が触媒活性を示すことを見いだした。反応温度は200-300℃圧力は5-20気圧程度が好ましい結果を与えた。生成物はジメトキシエタン及び炭酸ガスが主生成物であり、その他にホルムアルデヒド,ジメトキシメタン,一酸化炭素が少量生成した。酸化錫触媒はまた担体によってもその触媒能が大幅に異なり、MgO,【TiO_2】,CaOなど弱塩基性の担体を用いた場合にジメトキシエタンを与えた。そのほか活性、選択性は低いが、酸化鉛あるいは酸化モリブデンを用いた場合にもジメトキシエタンが生成した。反応は下式に沿って進行すると推定される。
2【CH_3】【OCH_3】+1/2【O_2】---→【CH_3】【OCH_2】【CH_2】【OCH_3】+【H_2】O (1)このジメトキシエタンの加水分解によるエチレングリコールの合成を試みたr-アルミナあるいはゼオライトを触媒として200-250℃,気相で水との反応を行った。加水分解は容易に進行し、モノメトキシエタンとエチレングリコールの混合物が得られ、同時にジメチルエーテルが生成した。化学量論は下式で示される。
【CH_3】【OCH_2】【CH_2】【OCH_3】+【H_2】O---→HO【CH_2】【CH_2】OH,(【OCH_3】)+【CH_3】【OCH_3】 (2)

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 藤元薫: 第60回触媒討論会.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] K.Fujimoto: Chem.Lett.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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