• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

光散乱による下限及び上限臨界共溶点近傍におけるポリスチレン・ギ酸エチル溶液の研究

研究課題

研究課題/領域番号 61550652
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 高分子物性・高分子材料
研究機関東京大学

研究代表者

荻野 一善  東大, 教養部, 教授 (10012246)

研究分担者 源馬 徹  東京大学, 教養学部・基礎科学科, 助手 (90153444)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1986年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード高分子溶液 / 溶解性 / 圧力依存性 / 臨界共溶点
研究概要

(1)本研究では、最初に、分子量11万のポリスチレンのギ酸エチル溶液について、ガラス封管内において曇点曲線を決定することを試みた。この結果、濃度3%(wt/wt)〜20%の範囲では、いかなる温度でも溶解しないことが判明した。これは、ポリスチレンの分子量が大きいために、LCST側とUCST側の曇点曲線が重なり、砂時計型の相図となって、上記の濃度範囲で溶解しなかったものと思われる。
(2)加圧下での相図を決定するために図1のような加圧セルを製作した。溶液は図2に示すような試料セル内に入れた。加圧による溶液の体積変化はテフロンチューブ部分の変形で吸収される。溶液セル内にはテフロン球が入れられている。加圧セル全体を回転させテフロン球をころがすことによって、加圧下において溶液を溶解させた。圧力は、ハイゼゲージ(〜200kg/【cm^2】)によって測定した。
(3)分子量9万のポリスチレンのギ酸エチル溶液の曇点圧力(一定温度で圧力を降下させたとき相分離の起こる圧力)の温度変化を図3に示した。この結果から、この系が、加圧によって溶解性が良くなり、上限及び下限臨界共溶点が現われることが判った。溶液の濃度を変化させての曇点圧力の測定が、現在、進行中であり、臨界濃度及び上限臨界共溶線と下限臨界共溶線の一致する点は、未だ決定されていない。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Tohru Gemma;Kazuyoshi Ogino: Reports on Progress in Polymer Physics in Japan. 26. 481-482 (1983)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Yoshimi Baba;Kazuyoshi Ogino: Reports on Progress in Polymer Physics in Japan. 27. 135-136 (1984)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Tohru Gemma;Kazuyoshi Ogino: Reports on Progress in Polymer Physics in Japan. 27. 487-488 (1984)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Tohru Gemma;Kazuyoshi Ogino: Reports on Progress in Polymer Physics in Japan. 28. 443-444 (1985)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 荻野一善: 高分子論文集. 43. 37-42 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 源馬徹,荻野一善: 高分子論文集.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi