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高速液体クロマトグラフィーによる共重合体の組成分別における分離機構の研究

研究課題

研究課題/領域番号 61550663
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 高分子物性・高分子材料
研究機関工学院大学

研究代表者

寺町 信哉  工学院大, 工学部, 教授 (20090574)

研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1986年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードHPLC / 組成分別 / 共重合体 / 吸脱着 / 相分離 / 修飾カラム
研究概要

1.共重合体の組成分布を迅速・正確に決定するために高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いることは、1979年にわれわれが始めて以来、次第に盛んになっている。しかし、その分離の機構は必ずしも明確になっていない。本研究の目的は、吸脱着と相分離の2つの機構が、HPLCによる組成分別にどのように寄与しているかを解明することにある。
2.低重合率の組成の異るスチレン-メタクリル酸メチル共重合体4種とその内の1種を分子量分別した区分4種を試料として用い、シリカゲルのシラノール基を(1)【NH_2】,(2)CNおよび(3)フェニル基で置換したものを充填剤としたカラムを用いて、相分離的にはスチレン含率の多い成分から溶出する(A)テトラヒドロフラン(THF)/シクロヘキサン系と、スチレン含率の少ない成分から溶出する(B)THF/アセトニトリル系を溶離剤として、直線的なグラジエントをかけて、計6組のケースについて溶離を試みた。
3.カラム(1)および(2)と溶媒系(A)の組み合せと、カラム(3)と溶媒系(B)の組み合せにおいては、組成分別が郊果的に行われ、4種の組成の異る試料が明確に4つのピークに分れ、同組成で分子量の異る区分は、同一溶出位置を示し、それ以外の組み合せ((1)および(2)と(B),(3)と(A))では、4つの試料は分離されなかった。
以上の結果は、前者の組み合せではスチレン含率の高いものから、後者の組み合せではスチレン含率の低いものから溶出する方向に、相分離的にも吸脱着的にも一致して働くときにのみ、郊果的な分離が起ることを、意味している。また、分子量の異る区分が同一の溶出位置を示したこと、未分別試料が広い分子量分布を持っているにもかかわらず、シャープなピークを示したことは、分離における吸脱着機構の重要性を示していると言えよう。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 寺町,長谷川,本山: 高分子学会予稿集. 36(4). (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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