• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

光固相重合による主鎖の剛直な高分子の合成と生成ポリマーの溶液物性

研究課題

研究課題/領域番号 61550684
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 高分子合成
研究機関神奈川大学

研究代表者

中村 茂夫  神奈川大学, 工学部, 教授 (10011008)

研究分担者 三枝 康男 (三枝 康夫)  神奈川大学, 工学部, 助手 (40150750)
研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1987年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1986年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード光固相重合 / p-フェニレンジアクリル酸ジエチルエステル / ダイマー / テトラマー / 光増感効果 / 高分子電解質 / p-フェニレンジアクリル酸エステル
研究概要

共役ジオレフィン化合物の光固相重合は, 主鎖骨格にシクロブタン環と芳香環を交互に有する剛直なポリマーを与える. これまで, その反応機構, 反応動力学について詳細な検討を加えるとともに, 生成したポリマーの種々の性質について測定を行ってきた.
本年はオリゴマー領域について詳細な検討を行った. p-フェニレンジアクリル酸ジエチルエステル(PDAET)のポリマーは硫酸溶液からエタノール中に投入すると非晶化することができる. PDAEtの非晶知性ポリマーはクロロホルムに可溶となり, GPCによる測定が可能となる. GPC曲線にはポリマーによるピークのほかに低分子側に明瞭に3つのピークが現われ, それぞれモノマー, ダイマー, トリマーによるピークであると考えられていた. そこで, これらのピークに対応する, それぞれのフラクションについてIRスペクトル, 蒸気圧浸透圧計による分子量の測定を行い, キャラクタリゼーションを行うとともに, 反応機構についても考察を行った.
分子量の低いほうから, それぞれフラクションI, II, III, と名付けると, Iは水-エタノール可溶, IIはエタノール可溶, IIIはクロロホルム可溶であり, 溶解度の差により分別を行った. IRスペクトルの1720cm^<-1>のカルボニルの吸収の吸光度に対する1640cm^<-1>のC=C二重結合の吸光度の比からI, II, IIIはそれぞれモノマー, ダイマー, テトラマーと推定された. 各フラクションの分子量測定の結果, I, II, IIIに対し, それぞれ274, 564, 1138の値が得られ, これらの値はモノマー, ダイマー, テトラマーに対する値, 274, 548, 1096によく一致する. これらの結果は光固相重合において, まずモノマー間で二量化反応が起こり, 次にダイマー間で二量化が起こり, テトラマーが生成することによって反応が進行することを示唆している.

報告書

(2件)
  • 1987 実績報告書
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] S. Nakamura: J. Polym. Sci., Polym. Lett. Ed.,.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Shigeo Nakamura;Yasuo Saegusa;Ikuo Imaizumi;Osamu Tozawa: Repts.Prog.Polym.Phys.Jpn.,. 30. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi