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大豆種子の発芽と催芽種子による出芽・苗立ちについて

研究課題

研究課題/領域番号 61560011
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 作物
研究機関新潟大学

研究代表者

池田 武  新大, 農学部, 助教授 (40005658)

研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1986年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード水溶性の紙 / テープシーダー / 出芽率 / 出芽遅延 / 催芽種子 / 裂皮粒 / 種皮 / 鳥害回避
研究概要

第1実験:圃場での労力節減をはかるために、大豆種子を水溶性の紙(トイレットペーパー,テープシーダー)にはり付けたり、包んだりした場合の出芽率を調べた。その結果、ペーパーに包むと、無処理の催芽や直播の種子に比べて、著しい出芽遅延が認められたが、シーダーテープの出芽遅延が僅かで、対照との間にあまり差がないことから、室内で種子をでんぷん糊でテープにはり付けることによって、圃場での一部労力節減がはかられることが推定された。
第2実験:裂皮粒は、外観上の品質として劣悪視されているばかりか、出芽不良を起し易い。しかし、裂皮粒は概して粒の大きなものに発生し易く、かなり良い出芽が得られる可能性がある。実験の結果、大豆の種皮は出芽渦程の地中において、子葉を保護しながら吸水を調節していることが示唆された。特に、裂皮粒では無裂皮粒に比べて吸水が著しく速く、多雨条件下では酸素欠乏におち入り易く、出芽率が低下するが、一度催芽させてしまうと極めて高い出芽率を示すことがわかった。
第3実験:子葉の青い内の移植苗は、鳥害に遭い易く、あわてて網がかけられたりする。そこで、鳥害回避の一手段として、子葉への培土が、移植後の植物の生育に及ぼす影響を調べた。その結果、子葉の乾物重は、培土区では漸次減少し、子葉は7日目以後に腐って消失したが、対照区では22日項に黄変した。子葉の柵状細胞より、培土区では葉緑体や細胞壁などが急激に崩壊し、でんぷん粒の消失もはやかった。
第4実験:圃場実験で、直播・催芽・移植(ベーパー付きと無し、子葉培土)の各区の収量(10a当り)を比較すると、直播が548kg、催芽が456kg、ペーパー付き移植が423kg、無しが510kg、子葉培土が307kgであった。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 池田武: 日本作物学会紀事. 55. 399-403 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 池田武,富永英子,早津一仁: 日本作物学会紀事. 56(別号1). (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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