• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

果菜類の単為結果における植物生長調節物質の役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 61560023
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 園芸・造園学
研究機関東北大学

研究代表者

和田 清俊  東北大学, 農学部, 助手 (80182971)

研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1987年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1986年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードキュウリ / 果実生長 / 単為結果 / ベンジルアデニン / ナフタリン酢酸 / インドール酢酸 / エンザイムイムノアッセイ / 細胞分裂
研究概要

キュウリの単為結果における植物生長調節物質の役割を解明するために, 品種'もがみ'および'長日落合二号'を材料として, 開花当日受粉し, または受粉せず, ベンジルアデニン(BA), ナフタリン酢酸(NAA)を与え, 果実生長を生理学的, 組織学的, 化学的に検討した. 果長, 生重量の平均値を調べると, 'もがみ'無受粉果はほとんど生長しないが, BA, NAAによって生長を促進され, 受粉果ではBA, NAAによる生長促進は見られなかった. '長日落合二号'では無受粉でも受粉による生長に近い生長がもたらされたが, BA, NAAによる成長促進は認められなかった. しかし, 個々の果実着目するために果長についての度数分布を求めたところ, '長日落合二号'では2つのピークが認められ, 受粉した果実はほとんどが10cm以上のピークに入り, 受粉しない場合は半数が10cm以上のピークに, 半数が開花日の子房の長さと同じ4-6cmのピークに属した. BA, NAAは受粉果には影響しなかったが, 無受粉では4〜6cmのピークを6-10cm城にシフトさせ, 10cm以上のピークには影響しなかった. これらの事実は, 単為結果はall-or-noneタイプの引金反応であること, BA, NAAは結果を引起こす引金にはならず, 引金のかからなかった果実の生長を別の機構で促すことを示唆するものである. 果実のパラフィン切片によって細胞数と細胞サイズを調べたところ, 粉粉による果実生長もBA処理による果実生長も主に細胞分裂による生長であることがわかった. 開花日の子房から抽出し, ELISA法で検出したIAA量は, '長日落合二号'で'もがみ'の約60倍であり, '長日落合二号'の開花3日後の無粉粉果では単為結果した果実で単為結果しなかったものの3桁高いIAAが検出され, 単為結果が内生オーキシンによって制御されているものであることが示唆された.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Takeno,Kiyotoshi: Plant Growth Regulation.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takeno, Kiyotoshi: "Growth kinetics in fruits of which fruit set was induced by parthenocarpy and by treatemnt with benzylaminopurine in cucumber." Plant Growth Regulation.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takeno,K.;T.Dohnowaki;Y.Hori: Plant Growth Regulation.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi