• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ウンシュウミカン果実の果皮成分の動向と着色の難易に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 61560032
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 園芸・造園学
研究機関静岡大学

研究代表者

高木 敏彦  静岡大学, 農学部, 助教授 (40026612)

研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1987年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1986年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードウンシュウミカン / 果実着色 / 果皮内成分 / 果皮培養 / 果皮の糖含量 / 果皮の窒素含量 / 糖集積
研究概要

ウンシュウミカン果実の着色生理について, 主に内的要因の面から検討した結果, 次のような知見を得た.
1.果皮中の糖含量は着色に伴い上昇するが, その上昇時期は果汁の糖上昇より遅れ, 脱緑開始時期と一致した. また, 果皮中の糖含量は果皮色及びクロロフィル含量と極めて高い相関を示し, 果汁中の糖と着色の関係より強い関与が示唆された. 果皮中のN含量は着色に伴い低下するが, その低下時期は脱緑開始時とほぼ一致し, 果皮色との間にも負の高い相関が認められた. このような傾向は, 着色期が異なる果実部位間, 産地間, 品種間のいずれの調査においても認められた.
2.果皮中の糖, Nレベルと着色の関わりが, 着色に伴う結果であるのか原因であるのかについて果皮培養によって検討した結果, 培地中の糖レベルの上昇によって着色が促進され, 逆に高Nレベルによって着色抑制がみられた. この際の着色の遅速には培養果皮からのエチレン発生の関与は認められず, 培養果皮内の糖・Nレベルの直接的関与と考えられた.
3.着色期における高気温による着色遅延は果皮中への糖集積が著しく抑制されるのが原因であり, また, 収穫後の高温予措による着色促進効果については, 収穫時点において一定レベルの糖集積が効果発現のために必要であることが明らかとなった.
4.ジベレリン様物質の急減, ABA様物質の急増が着色に伴い認められたが, 外生処理によると, ABAの着色への関与は明らかでなく, GAの関与が示唆された. また, エチレンの外生処理によって着色が促進されたが, 樹上果実の着色には, その発生量から推して関与の可能性は少ないと推察した.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 高木敏彦: 園学要旨 昭62春.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi