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カンキツ類果実におけるコハン症の発現機構とその防止対策

研究課題

研究課題/領域番号 61560037
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 園芸・造園学
研究機関愛媛大学

研究代表者

近泉 惣次郎  愛媛大, 農学部, 助手 (90116955)

研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1986年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードコハン症 / 植物油 / 高温ストレス / 低温障害 / 塩化カルシュウム
研究概要

1)収穫したハッサ果実に二三の植物油を処理し、それらのコハン症防止効果について実験した。処理に用いた植物油はサフラワー油とコーン油並びにそれらの主成分であるリノール酸である。サフラワー油10%,20%,100%,コーン油20%,100%,リノール酸100%のいずれの処理においても、コハン症の発現が認められなかった。すなわち、ハッサク果のコハン症の発現防止に植物油処理の効果のあることが明らかとなった。植物油を処理した果実の呼吸量を測定した結果、対照区の約1/2であることも併せて明らかにした。
2)大谷イヨのコハン症発現の原因の一つが高温日射(高温ストレス)であることを明らかにした。大谷イヨの果面温度が35℃以上になるとコハン症が発現することも今回の研究で明らかになった。高温ストレスによるコハン症発現の防止対策として、樹上の果実をアルミ蒸着寒冷しやで被覆することにより確立することができた。また、大谷イヨの果実を貯蔵する前に、20℃で5日間処理し、その果実をポリ個装することによりコハン症の発現を防止することができることも併せて明らかにした。
3)ネーブルオレンジのコハン症発現の原因の一つが底温(chilling injury)であることが明らかになった。また、低温によるコハン症の発現は未熟果ほど多いことが分かった。さらに、ネーブルオレンジを5℃,相対湿度95%以上で貯蔵することによりコハン症を人為的に発現させることが貯蔵試験から明らかになった。収穫した果実にABA,塩化カルシュウム,カルシュウム,拮抗剤を処理したけれどコハン症発現の防止効果は認められなかった。しかし、樹上の果実に塩化カルシュウムを処理した場合はコハン症発現の防止効果が認められた。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 近泉惣次郎: 国学要旨・中四国支部. 34 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 近泉惣次郎: 国学要旨. 442-443 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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