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カンキツ類カルスの形態形成能に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 61560038
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 園芸・造園学
研究機関佐賀大学

研究代表者

仁藤 伸昌  佐賀大, 農学部, 助教授 (80015809)

研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1986年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードカンキツ / 組織培養 / プロトプラスト / カルス / 形態形成
研究概要

細胞融合や組換えDNAなどの新しいバイオテクニックを駆使してカンキツ類の品種改良を行う場合、単細胞またはひとつのプロトプラスト由来のカルスから植物体を再生しなければならない。本研究ではカンキツ類の多数の品種につき種々の器官、組織から誘導したカルスの形態形成能を調査し、組織培養による品種改良のための基礎的知見を得ようとした。
1.カルスはやく、胚珠,珠心,胚軸,子葉,砂じょう,アルベド,生長点などから誘導することができたが、カルスの形状や分化能に差異がみられた。また、オレンジ類の血を引く品種の珠心カルスは分化能が高かった。
2.形態形成能が高いカルスは外観的特徴によって選抜でき、白色小粒状で生長が早いことが重要な指標となった。
3.バレンシアオレンジ,ワシントンネーブルオレンジ,マーコットタンゴールおよびマイヤーレモンの珠心由来のカルスと、シキキツのやく培養によって得られた幼植物体の胚軸部分から発生したカルスが高い形態形成能を有し、プロトプラスト単離も可能であった。これらのカルスは10ppmベンジルアデニンを含む培地で継代培養するとカルスの状態を維持し、ホルモンを含まない培地に移植すると胚を発生した。発達した胚をジベレリン1ppmを含む培地で育てると発根し、完全な植物体になった。形態形成能はプロトプラストを経由しても維持されたので、植物体-カルス-プロトプラスト-カルス-植物体という系がカンキツ類で完成された。
4.林温州,ハッサク,ユーレカレモン,マーシュシードレスグレープフルーツの胚軸から誘導したカルスは白色大粒で柔らかな外観的特性を有していたが、形態形成能はなかった。胚軸由来のカルスから単離したプロトプラストは、珠心由来のカルスからのプロトプラストに比べ細胞膜が破れにくく、操作が容易であった。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書

研究成果

(4件)

すべて その他

すべて 文献書誌

  • [文献書誌] 凌経天,国武久登,仁藤伸昌,岩政正男: 園芸学会昭和61年度秋季大会研究発表要旨. 12-13 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 仁藤伸昌,末武里美,凌経天,国武久登,岩政正男: 園芸学会昭和61年度秋季大会研究発表要旨. 14-15 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 国武久登,凌経天,仁藤伸昌,岩政正男: 園芸学会昭和61年度秋季大会研究発表要旨. 16-17 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 国武久登,凌経天,仁藤伸昌,岩政正男: 園芸学会昭和62年度春季大会研究発表要旨. 12-13 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-30   更新日: 2016-04-21  

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