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青果物の品質と生理的機能におけるカルシウムの意義

研究課題

研究課題/領域番号 61560040
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 園芸・造園学
研究機関大阪府立大学

研究代表者

岩田 隆  大阪府立大学, 農学部, 教授 (70007227)

研究分担者 上田 悦範  大阪府立大学, 農学部, 講師 (50081550)
南出 隆久  京都府立大学, 生活科学部, 助教授 (60081551)
研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1987年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1986年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードカルシウム / 低温障害 / 果実成熟 / シュウ酸 / ポリガラクチュロナーゼ / ペクチンエステラーゼ / カキ / ペピーノ / 青果物 / 品質 / トマト / ペピーノ果実 / 富有柿 / バナナ / ホウレンソウ / カイワレダイコン / ウメ
研究概要

青果物の栄養的見地並びに, 青果物自体の生理的役割に関係してカルシウムの形態的変化を調べた.
青果物の種類によりカルシウムの存在形態に相違があり, 水溶性カルシウムの多いもの(パセリ, カイワレダイコン, ウメ, キュウリなど), シュウ酸結合態の多いもの(ホウレンソウなど), ペクチンあるいはタンパク質結合態の多いもの(イチゴ, トマト, サヤインゲン)が認められた. これらカルシウムの形態は青果物の生育並びに収穫後の貯蔵条件によって変動することが明らかとなった. 例えば, トマト果実では, 未熟果ではペクチンやタンパク質結合態が多いが, 催色期以後水溶性カルシウムの割合が増加し, また生理的活性の大きいカルシウムイオンも成熟の進行と共に増加した.
果実の成熟生理におけるカルシウムの役割を知るため, トマト果実の果梗より^<45>Caを吸収させ, その動向を調べた. その結果, 未熟果実ではシュウ酸やリン酸と結合し, 成熟と共に水可溶性の形態に代謝されること, また, 細胞内では一部クロロプラストやミトコンドリアに結合していることが判明した. ミトコンドリアとの結合は, ほとんどが膜リン脂質のリン酸基との結合であり, 膜の構造維持や透過機能の調節に作用しているものと思われる. CaCl_2溶液をトマト果実に処理したところ, 果実の裂果や追熟が抑制されると共にエチレン生成も低下した. 細胞壁分解にあずかる酵素のポリガラクチュロナーゼ及びペクチンエステラーゼの活性は処理により阻害されたが, このことが, カルシウム処理による果実の軟化抑制の原因と思われる.
カキ及びペピーノ果実を用いて低温障害との関係を調べた. これらは障害発生に伴い, 果肉が軟化したが, これは水溶性カルシウムの増加によるものと推測された.

報告書

(3件)
  • 1988 研究成果報告書概要
  • 1987 実績報告書
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 南出隆久: 園芸学会雑誌. 56. 39-44 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] MINAMIDE,Takahisa.: "Changes in forms of calcium in tonato fruit during ripening" Journal of the Japanese Society for Horticultural Science. 56. 39-44 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 南出隆久, 上田悦範, 岩田隆: 園芸学会雑誌. 56. 39-44 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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