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カンキツ果実の砂じょうの成長と糖成分の転流・蓄積機構

研究課題

研究課題/領域番号 61560042
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 園芸・造園学
研究機関名城大学

研究代表者

新居 直祐  名城大学, 農学部, 助教授 (30103261)

研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1987年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1986年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード砂じょうの肥大成長 / 砂じょうの微細構造 / 非維管束組織の転流機構 / 糖の蓄積 / 砂じょうの組織培養
研究概要

1.温州ミカン果実の砂じょうの発達過程の解剖学的研究 砂じょうの発達過程を光顕並びに透過型電顕により観察した. 砂じょうは開花直前に心室内壁より突起した. 砂じょうの長さが約0.7mmに達した段階で袋状の部分と柄の分化が認められるようになった. 砂じょう中への糖成分の蓄積は砂じょうが最大に達したころに急速に開始した. 砂じょう柄中には維管束や仮導管組織はみられなかったが, 砂じょう柄の柔組織細胞の薄い細胞壁には数多くの原形質連絡が認められた. その密度は, 砂じょうが拡大するにつれて高くなった. 成熟期の砂じょう柄では, 細胞壁の拡大する部位や原形質連絡をはじめミトコンドリア, 数多くの小さな液胞が観察された. 砂じょう内への物質の移行には砂じょう柄中の柔組織細胞や原形質連絡が関与したSymplasticな転流経路が存在するものと推察された.
2.組織培養によるカンキツ類果実の砂じょうの発達 30種類のカンキツ類果実を用いて, MS培地(1962年)を基本培地として, 6月26日と8月5日に砂じょうの培養を行った. pH条件(pH4.5とpH5.6)並びに温度条件(25°Cと30°C)について比較したが, 両時期の培養では著しい相異は認められなかった. 6月26日の結果から, 砂じょうの成長がとくに良好であったのは, 'テング', '杉山ウンシュウ', '小林ミカン', '宮川早生'であった. 8月5日では6月26日より砂じょうの成長は良好であった. そのうちとくに優れたのは, 'ナルト', '小林ミカン', '杉山ウンシュウ', '宮川早生', '平戸ブンタン', 'リスボン', 'ヒュウガナツ', '山ミカン'であった.
以上の結果から, 砂じょうの組織培養を実験系として用いることは, カンキツ類果実の砂じょうの発達過程を生理学的並びに解剖学的に調査する場合の有効な方法になるものと考えられる.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 新居直祐: 園芸学会昭和61年度秋季大会発表要旨. 26-27 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Naosuke Nii: "Anatomical aspects of juice sac and mechanism of solute translocation in satsuma mandarin fruits." Abstract of the Japanese Socirty for Horticultutal Science, Autumn Meeting.26-27 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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