研究概要 |
タバコ葉を材料に、葉からの窒素の消失とプロテアーゼ活性の関係について調べた。葉の粗抽出液を用いてpH5.5,7.0,8.5の3点で、カゼインを基質に葉の一生におけるプロテアーゼ活性の変動を葉からのタンパク消失の関係をみたところ、葉の一生を通してpH5.5における分解活性が最も強かった。プロテアーゼ活性と、葉からの窒素の消失速度の間にははっきりした関係はみられず、プロテアーゼ活性の上昇により葉のタンパク分解が促進されるという結論には至らなかった。プロテアーゼ活性は、葉の枯死直前に最も高くなり、先に水稲で得られた結果と一致した。分解活性は、SH剤の添加で著しく促進された。
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