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糖鎖認識抗体を利用した植物細胞壁の高次構造解析

研究課題

研究課題/領域番号 61560104
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 応用生物化学・栄養化学
研究機関大阪市立大学

研究代表者

三崎 旭  阪市大, 生活科学部, 教授 (80029842)

研究分担者 柴田 聰明  大阪大学, 歯学部, 講師 (40093421)
曽根 良昭  大阪市立大学, 生活科学部, 助手 (60145802)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1986年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードα-L-Araf抗体 / 植物細胞壁 / L-Araf系多糖
研究概要

多くの糖結合性レクチンが多糖や複合糖質の研究に利用されて来た。然し植物組織壁多糖などに広く分布するα-L-アラビノフラノース(α-L-Araf)を認識するレクチンは見出されていない。本研究では、細胞壁多糖の側鎖末端のα-L-Arafに特異的な蛋白質を抗体産生を利用して得ること、これをα-L-Araf系多糖の免疫化学および組織化学的研究に応用する事を目的とした。
1.α-L-Arafに特異的な抗体は、α-L-Arafのp-アミノフェニル誘導体と蛋白(BSA)を結合させて得たα-L-Araf-BSAを抗原として兎を免疫することにより調製した。
2.得られた抗血清は、α-L-Araf-BSA、BSAのほかアジバント物質中のα-D-Arafとも若干反応したので精製を行った。最終的には、α-L-Arafをリガンドとしたクロマトグラフィーにより単一なIgGとして精製し得た。此の抗体はα-L-Arafに特異的で、植物アラビノガラクタン,アラビノキシラン及び、化学合成的にα--L-Arafで枝をつけたアラビノグルカンと強く反応するが、反応の強さはα-Araf側鎖部分の分布、長さなどにより影響されることが示唆された。
3.α-L-Araf抗体を植物細胞壁中のα-Araf多糖の組織化学的識別に応用した。すなわち、植物組織超薄切片を抗体で処理後、FITC又は酵素(Peroxidase)標識二次抗体を定着させ、顕微鏡下の観察に供した。大豆などの豆種子の子葉,米胚乳などの組織に応用した結果、α-L-Araf含有多糖の分布、局在を明確に識別し、細胞壁高次構造の研究に役立つ事が分った。
4.現在、此の方法を発展させて植物細胞壁の重要な構成多糖であるキシログルカンの糖鎖認識抗体の研究展開中である。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 賀来華江: 第9回糖質シンポジウム講演要旨集. 57-58 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] A.MISAKI: Abstracts of The【XIII】th International Carbohydrate Symposium. 316-317 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 賀来華江: 第59回日本生化学会大会抄録号. 58. 872 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] A.MISAKI: Carbohydrate Research.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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