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アミノ・カルボニル反応生成物による生体内過酸化脂質生成の抑制に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 61560152
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 製造化学・食品
研究機関桜美林短期大学

研究代表者

N.V.CH ヴアン チユエン  桜美林短, その他, 教授 (80175322)

研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1986年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードアミノ・カルボニル反応生成物 / 過酸化脂質の抑制 / アルギニン・グルコース反応生成物
研究概要

生体内での過酸化脂質の生成を抑制することが、各種疾病または老化現象の予防に重要であることはよく知られている。従来から脂溶性のビタミンEなどには生体内で抗酸化性や過酸化脂質生成の抑制効果があることが報告されている。しかし、生体に対して安全、かつ有効な水溶性抗酸化剤は未だに見当たらない。そこで、申請者は抗酸化性を有し、かつ水溶性のアミノ・カルボニル反応生成物〔アルギニン(1M),グルコース(1M)との混合液を100℃,2時間加熱したもの(AG生成物)〕を用いて、生体内で過酸化脂質抑制の有無について調べた結果、次のことが明らかになった:(1)In vitroにおける溶血試験:ビタミンE欠乏ラットの5%赤血球溶液にAG生成物を加えて、ジアルル酸溶血テストを行ない、AG生成物が赤血球膜に対して保護効果があるかどうかを調べたが、in vitroで、おそらく、AG生成物と浸透圧との関系でデータのバラつきが大きく、結果がはっきりしなかった。(2)In Vivoにおける過酸化脂質生成の抑制:wistar系雄ラット20匹をAC生成物(粉末,6%)を添加した群(C群),ビタミンE20ppm添加群(E群),AC生成物・E添加群(EC群)およびAC生成物・Eを添加しない群(N群)の4群に分け、約2ヶ月間、自由摂取方式で飼育後(ラットの体重増加量、飼料摂取量には各群間に有意差はなかった)、解剖し赤血球を分離し、ジアルル酸溶血量および肝臓中の過酸化脂質(TBA法)量を測定した。その結果、溶血率はN群が約65%、C群35%、E群1.7%、EC群0.3%であった。また、TBA値ではN群>C群>E群>EC群>の順であった。つぎに、Eの添加量を2ppmとした以外は同条件でラットを2ヶ月飼育後の結果では、溶血率はN群が約60%、C群40%、E群85%、EC群40%であった。また、TBA値の順序も上記の実験と同様、N群>C群>E群>EC群>であった。以上の結果から、アミノ・カルボニル反応生成物は生体内でも抗酸化作用があることが明らかになった。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] N.V.Chuyen: Agricultural Biological Chemistry.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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