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カラマツ腐心病発生地の環境条件

研究課題

研究課題/領域番号 61560161
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 林学
研究機関信州大学

研究代表者

川崎 圭造  信大, 農学部, 講師 (20021090)

研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1986年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードカラマツ / 腐心病 / 水分特性
研究概要

カラマツは立地条件をあまり考虜せず造林されてきた。その結果、腐心病,先枯病等の立地条件に起因する問題が起こってきた。今年度は腐心病多発生地である海ノ口において、土壌の化学性と土壌水分環境とに重点をおき調査した。対照区は戸隠の腐心病発生が少ない林地である。同時にカラマツの水分特性を知る目的から土壌PF価を変えたポット試験を苗畑で行なった。多発生地域としての海ノ口は冬季の土壌凍結が著しく、表層下約23cm程度まで盤状凍結が認められ、春先の融結時からの土壌水分状態が問題となる。土壌凍結は春先4月下旬においても認められた。平坦地形である当地では、相当な過湿状態が予想された。これに比べ戸隠の場合は多雪地域であるため土壌の凍結は見られなかった。季節的な土壌の水分状態は海ノ口の場合、夏季において相当な乾燥状態が認められ、カラマツの水分生理上問題となる。苗畑の土壌水分試験において、PF2.2付近とPF2.8付近で育苗した物とでは、水分状態の良い方が苗長で約2倍の生育を示した。この結果は、比較的乾燥地においても生育上問題とされなかったカラマツの生理的面において新しい知見と考える。このような土壌水分状態とカラマツの生理学的検討は、今後立地条件を考えて行く上から造林地の地形とカラマツの生理活性との関係を検討する上から重要なものと思われる。土壌の化学性から見た多発生地域の無機-Nの季節変動は7月の下旬にやや高い傾向が見られたものの、あまり大きな差としては認められなかった。このことは、土壌のサンプリングにおいて問題があったものと考えられる。今後はこの点に留意して、重点的に行う時期の必要性を感じた。カラマツの樹病的見地から考えた場合、カラマツの樹体の活力が問題となる。水分生理に於いて見られた結果は土壌の水と関係があるものと推察される。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 川崎圭造: 日本林学会中部支部論文集. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 川崎圭造: 信州大学農学部特定研究. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 川崎圭造: 日本林学会論文集. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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