研究課題/領域番号 |
61560260
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
農業土木
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
西出 勤 (1987-1988) 岐阜大学, 農学部, 教授 (80021690)
足立 忠司 (1986) 岐大, 農学部, 助教授 (20012007)
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研究分担者 |
原 徹夫 岐阜大学, 農学部, 助教授 (50021720)
千家 正照 岐阜大学, 農学部, 講師 (00144006)
足立 忠司 岡山大学, 農学部, 教授 (20012007)
西出 勤 岐阜大学, 農学部, 教授 (80021690)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1988年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1987年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1986年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 地表潅漑 / 有効土層 / 潅漑効率 / 地表排水 / 水田転換畑 / シミュレーション / 排水量 / 地表灌漑 / 灌漑効率 / 田畑輪換 / 流出モデル / 単位排水量 / ピーク流出係数 / 降雨強度 / 雑草調節機能 |
研究概要 |
米の需要バランスの均衡させるために、水田利用の稲作以外の転換を進める必要性が生じ、これに対応した水田の汎用化対策が急務になっている。したがって、その推進のため、転換畑の用水対策、地表排水の促進などを検討しなければならない。 始めに水田転換畑の用水については、水田の畑利用における有効土層、土層内の水分消費パターン、1回の潅水量、潅水開始時期などの点について検討した。その結果、水田転換畑は耕盤の存在のため有効土層が浅くなり、水分消費パターンの形が表層消費型になる。そのため全容易有効水分量(TRAM)の値は小さくなり、間断日数が短かくなり、潅水回数が多くなることが明らかになった。また、転換畑で栽培する作物は高い土壌水分状態で潅水することが必要である。 一方、水田転換畑の排水については、降雨時における水田転換畑からの地表排水量を予測することを目的として、畝と畝間の水収支式を基本とした流出モデルを作成し、現地への適用からモデルの適合性を検討した。また、実測データとの対応から、モデルパラメータを同定し、多変量解析をすることによってモデルパラメータと土壌の透水条件と関係が強いこととを明からにした。さらに、流出モデルによるシミュレーションから、計画雨量に対する水田転換畑のピーク流出係数を算定し、トレンチ排水圃場と畝間排水圃場のそれぞれについてピーク流出係数の算定線網図を作成した。これは、今後の排水計画において水田転換畑の単位排水量を推定する際に極めて有用な手段となり得ることがわかった。 以上の事から、今後は転換畑の排水対策として、単一耕区、数耕区のブロック、地区レベルの排水について農業土木技術対応策を考える必要がある。
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