研究課題/領域番号 |
61560283
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
農業機械
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
宮里 満 鹿児島大学, 農学部, 教授 (30041627)
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研究分担者 |
石黒 悦爾 鹿児島大学, 農学部, 助手 (00041658)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1988年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1987年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1986年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 画像解析 / 農産物の品質判別 / 種芋の姿勢制御 / 里芋の芽部検出 / 赤外線映像法 / 搾乳の自動化 / 乳頭の検出 / 検出器の開発 / フォトダイオード / 光量比較回路 / 里芋 / 植付け機 / ITVカメラ / ラッキョウ / 播種機 / 赤外線 |
研究概要 |
本研究は赤外線映像法により得られた農産物表面の湿度分布の変化、ITVカメラ等により得られた種々の画像データを解析して、直接農産物の品質判別、形状並びにカラー解析等を行える装置の構築と、これにより得られた基礎資料をもとに簡易な検出判別装置を試作しようとするものである。そこで、赤外線カメラで撮影した画像について乳頭の検出を行い、またITVカメラで撮影した画像について里芋の形状の解析並びに芽部の検出を行って構築したシステムの性能を検討した。その結果、(1)乳頭の検出は下方向から撮影した画像では画像解析装置の機能を利用することにより可能であった。(2)里芋の形状は装置の機能とプログラムを開発することにより解析することが可能であった。(3)座標軸を利用した芽部位置の検出は開発したプログラムにより芽の長さが3mm以上の里芋に対して80%以上が可能であり、また里芋の芽部方向の検出は芽の長さが7mm以上の里芋に対してほぼ100%の精度で可能であった。さらに画像処理の成果をもとに、里芋の植え付け機の実用化を目的として簡易芽部検出装置を試作しその性能を検討すると、芽部の検出精度はダイオードの型式により異なったが、1190ー01型(浜松フォトニクス)では3mm以上の芽の長さの里芋を全て検出することが可能であった。しかもこのダイオードの個数を増すことにより確実に検出できる可能性を示した。一般に、画像解析において最適な2値画像を得るためには先ず種々の前処理が必要であり、さらに2値画像の特徴量を抽出するには種々の計測処理が必要である。この結果、本画像解析システムは今後種々のプログラムを開発することによりさらに多くの農産物の品質並びに形状の判別に有効に利用できると考えられる。さらにこのシステムの利用分野はこれら品質の直接判別以外に種々の検出器等の開発を行うための基礎資料の作成にも利用できることが示された。
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