研究課題/領域番号 |
61560295
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
畜産学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
長谷川 喜久 (長谷川 善久) 群馬大学, 医学部, 助手 (40092001)
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研究分担者 |
宮本 薫 群馬大学, 医学部, 助手 (30125877)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1988年度: 100千円 (直接経費: 100千円)
1987年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1986年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | インヒビン / アクチビン / 卵巣 / 下垂体 / 性周期 / RIA / アケチビン / ヒト / ラット / ウシ / ヤギ / ブタ / FSH / 卵胞発育 / 卵巣性インヒビン / ラジオイムノアッセイ |
研究概要 |
本研究によって得られた成果は以下の通りである。 1.ブタとウシの卵胞液からのインヒビンの純化に成功した。 2.ブタとウシのインヒビンの抗体を作成し、その抗体を用いてブタ、ラット、ウシ、ヤギとヒトのインヒビンのRIA系を確立した。 3.ブタやラットのような多胎動物の性周期においては激しいインヒビンの変動が見られた。すなわち、卵胞期においてインヒビンの分泌は亢進し、その結果血中のFSH濃度は徐々に減少した。成熟卵胞が排卵すると血中のインヒビンは急速に減少し、いわゆるFSHのセカンドサージが誘導された。 この排卵後のサージは次回の排卵卵胞の発育にとって重要であると考えられているがその分泌調節機序は不明であった。しかしながら本研究により末梢血中のインヒビン動態が明らかにされることにより、FSHのセカンドサージはインヒビンにより直接支配されていることが示唆された。 4.単胎や双胎のウシや山羊においてもFSHのセカンドサージのあることを初めて明らかにした。これらの動物のFSHのセカンドサージもインヒビン分泌の減少に伴って起こっていた。 5.ヒトの月経周期中のインヒビンの分泌パターンは前記の哺乳動物とは異なっていた。つまり卵胞期にインヒビンは漸増し、FSHは逆に減少するが、排卵後一時的に下ったインヒビンは再び上昇し、黄体期にインヒビンの大量放出が見られる。この黄体期のインヒビンは黄体から分泌されていた。 6.インヒビンの分泌と作用機序についても培養顆粒膜細胞や下垂体細胞を用いて検討し新たな知見を得た。さらにアクチビンのレセプターが顆粒膜細胞に存在し、アクチビンが卵胞の発達やステロイド産生に重要な役割を果たしていることを明らかにした。本研究の補助金により本研究課題の目的は達成することができた。
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