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X線微小部分析法による家畜の各種臓器の元素分析

研究課題

研究課題/領域番号 61560304
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 畜産学
研究機関京都大学

研究代表者

石橋 武彦  京都大学, 農学部, 教授 (20031156)

研究分担者 石井 隆  京都大学, 農学部, 助手 (70111945)
佐藤 英明  京都大学, 農学部, 助手 (80093243)
宮本 元  京都大学, 農学部, 助教授 (00026618)
研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1987年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1986年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードX線微小部分析法 / 動物組織 / 元素 / 家畜 / 動物組識
研究概要

本研究の目的は, 家畜の各種臓器の組織標本を作製して光学顕微鏡, 走査及び電子顕微鏡で観察すると共にX線マイクロアナライザを用いて組織中の無機質の存在並びにその機能的意義を明らかにしようとするものである. 得られた結果の主なものは次の通りである.
1.松果体:と場において採取した42例の成熟牛の松果体について, その18例に脳砂が観察された. 脳砂の出現部位は主として腺体中央部で, 多くの場合直径20〜120μの桑実状の結石の集合体として観察された. X線マイクロアナライザによる測定では多量のカルシウムとリン, 少量のアルミニウム, マグネシウム, カリウム, シリコン, さらに微量のナトリウム, ストロンチュウム, イオウが含まれることが明らかにされた.
2.下垂体:ブタ, ヤギ, ニワトリ, ラットの下垂体前葉において腺細胞及び腺腔に蓄積されるコロイドについて分析を行なった結果, 腺細胞ではカルシウム, クロール, ナトリウム, リン, シリコンなどの存在が確認された. 去勢細胞や甲状腺摘出細胞の液胞や腺胞腔内のコロイドではいずれもカルシウムの含量が極めて大であった.
3.甲状腺:ヤギ及びニワトリにおいて濾胞内に蓄積されたコロイド中にはヨウ素, ナトリウム, イオウが検出され, ヨウ素の含量は甲状腺の機能とよく一致して変動した.
4.胃:ウシ, メンヨウ, ヤギの第一胃粘膜には多量のテツのほか, カリウム, リン, マンガン, イオウが含まれることが確認された.
5.卵管:産卵鶏の卵管粘膜には, テツ, カルシウム, リン, イオウが検出された.
6.骨:ニワトリの脛骨にはリンやカルシウムが多量に検出されるが, 未産鶏や休産鶏では産卵鶏よりもいずれも多量に含まれることを見出した.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 河村統光: 日本畜産学会報. 57. 1043-1045 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Norimitsu, Kawamura: "Scanning electron microscopy of brain sand in the bovine pineal glan" Japanese Journal of Zootechnical Science. 57. 1043-1045 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 河村統光,石橋武彦: 日本畜産学会報. 57. 1043-1045 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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