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ヤギ精巣精子のin vitroでの成熟誘起に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 61560307
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 畜産学
研究機関神戸大学

研究代表者

加藤 征史郎  神戸大学, 農学部, 助教授 (90026386)

研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1987年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1986年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードヤギ / 精巣精子 / 成熟誘起 / 前進運動 / 先体反応 / 精子成熟 / 精子の運動能 / 透明帯除去ハムスター卵子への精子侵入
研究概要

1.ヤギ精巣精子の運動能に影響を及ぼす要因: ヤギ精巣精子は, 普通, その30〜40%が微弱な振動運動を示すに過ないが, カフェインを添加すると, 約90%が振動運動または旋回運動を行うようになった. さらに, カフェイン(25mM)とともに精奨, 精巣上体尾液や精管膨大部, 精のう腺, 前立腺の抽出液, 筋肉, 心臓, 腎臓, 副腎, 肝臓, 大脳の抽出液, あるいは卵黄などを添加すると, 前進運動を行う精子が出現した. これらの添加物のうち最高の前進運動誘起効果を示したものは精奨, であり, ついで精のう腺抽出液と精管膨大抽出液であった. 精巣精子が示す前進運動は, 精子の長軸に沿った頭部の回転を伴っており, この点では成熟精子と同じであったが, 前進速度は成熟精子にくらべて著しく低速であった. このような結果から, 精巣精子はすでに前進運動のための基本構造を具備することが示唆され, 処理条件のいかんによっては成熟精子と同等の活発な運動を誘起することも可能と考えられた.
2.ヤギ精巣精子における先体反応の誘起: 精巣精子をハムスターに抽出子宮内でプレインキュベートしたのち, 透明帯除去ハムスター卵子に媒精した結果, 15.5%(36/232)の卵子で明確な精子進入が認められた. また, 同様の試料をトリプルステイン簡便法で染色したところ, 18.2%の先体反応精子率が得られた. このような結果から, 精巣精子においても先体反応を誘起しうること, 精巣精子を用いて体外受精を行うことにより受精卵子を得る可能性のあることが示唆された.
3.以上のほか, 精巣上体通過に伴うヤギ精子の運動能, 形態, 受精能の変化につき検討し, さらに精巣精子の体外保存や精巣網液中のステロイドホルモンの測定を試みるとともに, カテーテル装着手術後の精巣と精巣上体頭の組織変化についても検討した.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (14件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (14件)

  • [文献書誌] 加藤征史郎: ホルモンと臨床. 34. 126-135 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 加藤征史郎: 家畜人工受精研究会誌. 8. 100-103 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 加藤征史郎: 神戸大学大学院自然科学研究科紀要. 5-B. 35-42 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Sakaue,M.: Sci.rept.Fac.agr.kobe Univ.18. 133-136 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 原山洋: 神戸大学農学部研究報告. 18. 125-132 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 安井司: 家畜繁殖学雑誌. (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 鈴木泰,金谷晴夫,吉田重雄編: "新生理科学大系第21巻生殖の生理学" 医学書院, (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Seishiro KATO: "Fluids of the male reproductive tract and sperm maturation" Clinical Endocrinology. 34. 126-135 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Seishiro KATO: "Frozen storage of goat testicular spermatozoa" The Japanese Journal of Animal AI Research. 8. 100-103 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Seishiro KATO: "Changes in motility and morphology of goat spermatozoa during their transit through the epididymis" Memoirs of the Graduate School of Science and Technology Kobe University. 5-B. 35-42 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Morito SAKAUE: "Concentrations of steroid hormones in rete testicular plasma of the goat" The Science Reports of Faculty of Agriculture, Kobe University. 18. 133-136 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hirohsi HARAYAMA: "Histological changes of testis and caput epididymis in the goat after cannulation of the rete testis" The Science Reports of Faculty of Agriculture, Kobe University. 18. 125-132 (1988)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Shigeo YOSHIDA: Sin-Seirikagaku-Taikei vol.21, Seishoku no Seirigaku. Igaku-Shoin, (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 加藤征史郎: 神戸大学大学院自然科学研究科紀要. 5-B. 35-42 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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