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受精卵移植技術の普及に伴う肉牛生産構造の変化に関する予測的研究

研究課題

研究課題/領域番号 61560316
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 畜産学
研究機関麻布大学

研究代表者

栗原 幸一  麻布大, 獣医学部, 助教授 (90153379)

研究分担者 茅野 甚治郎  宇都宮大学, 農学部, 助手 (40163729)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
500千円 (直接経費: 500千円)
1986年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード受精卵移植 / 構造変化 / コストダウン / 価格予測
研究概要

1 受精卵移植技術進展の可能性
受精卵移植技術による家畜の生産水準は、現在のところ必ずしも高くない。実施機関における平均的な受胎率水準が新鮮卵で34.8%、凍結卵で21.8%に留まっているところにそのことが端的に現れている。しかし、現状においても実施機関別あるいは実施技術者別にみると、年間平均で80%近い受胎率を実現しているケースもみられる。このことは少なくとも將来における生産水準の向上の可能性を示していると考えられる。
2 肉用牛生産への応用の現状
農家段階における内用牛生産への受精卵移植技術の応用はなお試行過程にあるものの、酪農経営におけるホルスタイン種を受卵牛とし黒毛和種を供卵牛とした実例の場合、3戸7頭の平均で受胎率85.7%、双子分娩率50.0%、流・死産を除いて移植頭数1頭当たり1頭の子牛販売実績を上げている。これらの酪農経営では、収益水準からみた黒毛和種の最低期待販売価格をホルスタイン種の育成子牛価格に移植技術料を加算した価格としている。受胎率・双子分娩率をこの実績通りとすると、受精卵移植技術の導入によって黒毛和種の生産コストは明らかに低減できるものと想定される。
3、肉牛生産構造の変化の可能性とその条件
受精卵移植技術の内用牛生産への応用は、第1段階として酪農経営における乳用種による黒毛和種の生産、第2段階として乳用種とその他の品種の交雑種による肉専用種の生産に進むことが予想される。第1段階は乳用種自体の純粋繁殖の必要性からその普及が限られ構造変化を引き起こすまでには至らないにしても、第2段階の交雑種利用が進むならば、少なくとも肥育素牛生産のあり方が変ることが予想される。今後における採卵技術,受胎率,双子分娩率の向上がポイントになる。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 栗原幸一: 農業および園芸. 62. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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