• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

犬の播種性血管内凝固症候群(DIC)の治療に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 61560355
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 応用獣医学
研究機関山口大学

研究代表者

中間 実徳  山口大, 農学部, 教授 (90081596)

研究分担者 中川 明  山口大学, 農学部, 助手 (80188888)
田中 幹郎  山口大学, 農学部, 助教授 (40155172)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1986年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード犬 / 播種性血管内凝固症候群 / DIC / エンドトキシン / 蛋白分解酵素阻害薬 / メシル酸ナファムスタット(FUT-175) / メシル酸ガベキサート(FOY)
研究概要

犬にエンドトキシン1.5mg/kgB.W.を点滴静注することにより、DICを発現させうるが、これに対し蛋白分解酵素阻害薬の投与がどのような効果を持つかを血液凝固系(PT,APTT,Fbg量,血小板数)、線溶系(FDP,SFMC)、補体価(CH50)、血液一般検査、肝機能検査、腎機能検査のほか、病理組織学的検査を行い比較検討した。 (材料と方法)各群ともアセプロマジンによる鎮静ののち、蛋白分解酵素阻害薬、メシル酸ナファムスタット(FUT-175)あるいはメシル酸ガベキサート(FOY)を用い、これらをエンドトキシン投与30分前から終了後30分まで6時間にわたって点滴静注した。FUT-175は1.8mg/kg投与群(D群)を中心に、その半量(C群)および2倍量(E群)の3群に分けた。FOYはこれまでの報告を参考に50mg/kg投与量(F群)で実験をを行った。また、鎮静剤と生理食塩液のみの投与群(A群)およびエンドトキシンのみの投与群(B群)と各群とを比較した。
(成績)エンドトキシン注射の24時間後における生存率は、B、C、D、E、Fの各群で、それぞれ、2/6(33.3%)、5/6(83.3%)、6/7(85.7%)、3/6(50.0%)、4/6(66.7%)であった。また、各検査項目についてみると、C群ではB群に比べFbg量の増加が有意に抑制された。E群では、PCV,GOTおよびAPTTの増加が有意に抑制された。F群では、PCV,総蛋白量,GPT,BUNの増加に対する有意な抑制と血小板数の減少の阻止が認められた。
病理組織学的には、B群よりD群の方が組織障害の程度は軽度であり、F群ではエンドトキシンによる障害はほとんど認められなかった。
以上のことから、蛋白分解酵素阻害薬には、エンドトキシン-DICの発現に対しある程度の抑制効果が認められたので、今後はこれらの投与法の検討や他の薬剤と併用することで、さらに好結果が期待できるものと考える。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 中間實徳: 基礎と臨床.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi