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牛タイレリア病のワクチン開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 61560357
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 応用獣医学
研究機関酪農学園大学

研究代表者

高橋 清志  酪農学園大学, 酪農学部, 助教授 (90048108)

研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1987年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1986年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード牛 / タイレリア病 / ワクチン / モノクローナル抗体 / ウシ / Theileria sergenti / シゾント / スポロゾイト / メロゾイト / モノクロナール抗体
研究概要

日本に分布するT.sergentiのワクチン開発を目的にsporozoite, schizontおよびmerozoiteの各発育原虫について形態的に検討を加え, merozoiteに対するモノクローナル抗体(Mab)を作製した.
1.Merozoite.感染赤血球から抽出したmerozoite抗原を用いて13種類のHabを作出した. ウェスタンブロッデイグによって6種の抗体は分子量32,000と23,000の抗原を認識していた. Mabがいずれも赤内型merozoiteの細胞膜と特異的に結合したことから, この抗原は原虫の限界膜上に存在し免疫反応に重要な役割を担っていると推察された. Mabは原虫寄生赤血球に観察されるHbの変性産物であるveilや原虫侵入時に形成されるbar-structureとも反応しなかった. また赤内型merozoiteのうち分裂中のものに限って, sporozoiteやschzontと同様に細胞侵入に関連する器管とされているrhoptry, micronameおよびinner membrane様の構造が確認された. これらのmerozoiteは感染力があり各発育期原虫と共通抗原を持つと考えられた. 2.Sporozoite, 媒介ダニが感染赤血球を吸血すると1〜2日で腸管内にgamelocyteが出現した. 若ダニおよび成ダニのいずれにおいても25°Cで飼育すると飽血30日以後2-3日間の吸血刺激により唾液腺内に成熟sporozoiteが形成された. sporozoiteの出現率は成ダニより若ダニが高く, 細胞内に侵入した1個のkineteは分裂しシンチチュウムとなり, これからbuddingにより数万個のsporozoiteが形成された. 現在sporozoiteに対するMabを作製中である. 3.Schizont, リンパ球内に形成されるschizontを検出するために15頭の牛にsporozoiteを接種したところ, 5頭にschijont様の発育ステージの原虫が観察された. schijontは感染リンパ球の組織培養により, invitroで増殖可能であり, ワクチン応用に最も期待されたステージであった. しかしTosergentiでは他のTheileria種と異なりこのステージの原虫の検出率はきわめて低く, 免疫学的検討に用るための十分な量の抗原が得られなかった.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (14件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (14件)

  • [文献書誌] Kobayashi N.;Onuma M.;Kirisawa R.;Oogitani T.;Takahashi K.;Sasaki N.and Kawakami Y.: Jpn,J.Vet.Sci.49. 697-702 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 高橋清志: 臨床獣医. 5. 69-75 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takahashi K;Kawai S;and Nagahara A: Parasitol.Res.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takahashi K.;Kawai S;Kurosawa T.;and Sonoda M.: Parasitol Res.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takahashi K.;Yaehuta K.;Kawai S.;Kurosawa T.;and Sonoda M.: Parasitol.Res.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kawamoto S.;Takahashi K.;Kawai S.Kurosawa T.;and Sonoda,M.: Parasitol.Res.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kobayashi N.; Onuma M.; Kirisawa R.; Oogitani T.; Takahashi K.; Sasaki N.; Kawakami Y.: "Monoclonal antibodyes against intraerythrocytic merozoites ( piroplasma )of Theileria sergenti." Jpn. J. Vet. Sci.49. 697-702 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takahashi K.: "Diagnosis, treatment and prophylaxis of piroplasmosis" J. Chlinic. Vet. Med.5. 69-75 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takahashi K.,Kawai S., and Nagahara A.: "Bar-structure in bovine erythrocytes infected with Theileria sergenti" Parasitol. Res.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takahashi K., Kawai S., Kurosawa T.,and Sonoda M.: "The development of Theileria sergenti in the midgut of Haemaphysalis longicornis." Parasitol. Res.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takahashi K., Yaehata K., Kawai, S., Kurosawa T., and Sonda M.: "The development of Theileria sergenti in the salivary glands of its tick vector." Parasitol. Res.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 高橋清志: 日本獣医学雑誌. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 小林延竹: 日本獣医学雑誌. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 高橋清志: 臨床獣医. 5(3). 69-75 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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