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免疫電子顕微鏡法を用いた基底膜構成成分の局在と相互関係に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 61570005
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 解剖学一般
研究機関東京大学

研究代表者

沢田 元  東大, 医科学研究所, 助教授 (90101112)

研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1986年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード基底膜 / 免疫電子顕微鏡法 / 角膜内皮細胞 / ラミニン / フィブロネクチン / 【IV】型コラーゲン / 【VI】型コラーゲン
研究概要

主に培養角膜内皮細胞の基底膜について研究を行なった。培養角膜内皮細胞の産生する基底膜には(1)周期150nmの格子構造、(2)直径10〜20nmの細線維、(3)無定形の物質などの構造上の分化が見られるが、電子顕微鏡的免疫組織化学を行なうことにより、(1)これまで【IV】型コラーゲンが結晶状に配列したものもしくは【VI】型コラーゲンと考えられていた格子構造がそのどちらでもなく、おそらく角膜内皮細胞の基底膜に固有の新しい成分であるらしいことがわかり、また(2)細線維に【III】型コラーゲン線維とmicrofibrilの2種があり、後者はフィブロネクチンと特徴的な相互作用をしているという新知見を昨年までの観察に加えることができた。またこれらの基底膜と細胞との相互作用の様子を基底膜側から観察するために、細胞をコロジオン薄膜の上に培養する方法を開発し、これを走査型電子顕微鏡法、フリーズエッチレプリカ法と組み合せて用いた。基底膜中の線維状成分が細胞膜上に終止している様子がしばしば観察された。この部分を強拡大でみると径20nm弱の線維の束が細い線維状物質のネットワークとこれと細胞膜を垂直につなぐ極めて細い線維を介して間接的に細胞膜と結合しているのが観察された。これらを構成している成分については現在検討中である。またこの部分の細胞膜P面には特に膜内粒子等の特殊化は見られなかった。in situの基底膜では特徴的な厚いオケのタガ状に配列している脾臓の洞の基底膜について凍結超薄切片-免疫電子顕微鏡法を行なった。抗【IV】型コラーゲン抗体、抗ラミニン抗体ともlamina densaを染めた。これはラミニンがlamina raraに局在するという説とは相容れないものであり、現在他の臓器の基底膜を材料としてその一般性を検討している。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] H.Sawada,: Proc.XI th Int.Cong.Electron Microscopy. 2719-2720 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] H.Sawada: Exp.Cell.Res.(1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 沢田元: 第92回日本解剖学会総会抄録. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 沢田元: 第43回日本電子顕微鏡学会学術講演会抄録. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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