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哺乳動物の受精に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 61570015
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 解剖学一般
研究機関宮崎医科大学

研究代表者

大浦 親善  宮崎医大, 医学部, 教授 (70040152)

研究分担者 年森 清隆  宮崎医科大学, 医学部, 助教授 (20094097)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1986年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード生体内受精 / 進入精子 / 精子輸送 / 先体反応 / 微細構造 / ハムスター
研究概要

卵子に接近する精子の動態ならびに進入精子と卵子との相互の分化過程をハムスターを用いて交配後3時間から4時間までの時間帯に採取した卵管を光顕と電顕で観察した結果を報告する。
1.(1)未受精卵のみを有する膨大部内で精子が卵子に接近した15例123個のうち精子頭部が透明帯内にあるもの31(2.4%)透明帯に近接するもの9(7.3%),複数の精子が接近するもの6(4.8%),(2)未受精卵と受精卵を有する膨大部内で精子が卵子に接近した77例701個のうち(【i】)未受精卵:透明帯に精子頭部が進入するもの26(3.7%),透明帯に近接するもの40(5.7%),複数の精子が接近するもの7(0.1%),(【ii】)受精卵:透明帯内にあるもの3(0.4%),透明帯に近接のもの44(6.3%),複数の精子が近接するもの1(0.1%),(3)精子進入卵のうち尾部が透明帯の外にあるもの31例39個(4.7%),(4)進入精子と卵子との接着統合域は323個のうち分裂装置の反対側(半球)表面にみられるものが最も夛く233(72.1%)であった。
2.光体反応の場:卵胞上皮細胞群の中を通過する際に惹起する。透明帯に接着した時に惹起する動物種(マウス)もある。
3.精子頭部が透明帯に進入する時にvesicles或はvesicles/acrosome content complexが精子頭部赤道部の周囲に存在しそれらが透明帯に結合しているように見えるので、透明帯と結合するための機能を有していると考えた。
4.透明帯を通過する精子赤道部の細胞膜は間欠的に破れているように見えるが囲卵腔に進入した精子の赤道部は先体内膜や先体外膜は完全であり、また細胞膜も明らかに存在する。従って卵子の微繊毛は赤道部や先体後域の細胞膜と完全に融合すると考えた。
5.精子と卵子の初期の相互作用のあと、先体後域は直ちに卵形質内に統合し核質の融解はこの領域で開始される。
6.尾部中間部は核質の融解が完全に終了した時に始めて卵形質内に統合を開始する。
7.尾部主部の統合は尾部中間部の卵形質への統合が完全に終了した時に開始され前核形成の後期まで持続される。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 大浦親善,年森清隆: 日本解剖学会雑誌. 62. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] C.Oura;K.Toshimori: Proc.11th Int.Congr.on Electron Microscopy,(Kyoto). Vol.3. 1897-1900 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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