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胃腺の粘液とくにヘマトキシリン陽性粘液の比較形態学的・組織化学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 61570017
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 解剖学一般
研究機関埼玉医科大学

研究代表者

金子 勝治  埼玉医科大学, 医学部, 教授 (10049801)

研究分担者 村田 栄子  埼玉医科大学, 医学部, 助手 (40200290)
藤田 恵子  埼玉医科大学, 医学部, 助手 (80173425)
穐田 真澄  埼玉医科大学, 医学部, 講師 (60105905)
研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1987年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1986年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード胃腺 / 粘液 / ヘマトキシリン / 副細胞 / 中性粘液 / 酸性粘液 / 組織化学的研究
研究概要

胃腺には粘液分泌を行なう細胞として, 表層粘液細胞, 副細胞, 幽門腺の粘液細胞および噴門腺の粘液細胞があるが, それぞれの細胞より分泌される粘液の異同については明らかではない. そこで, Mayerのhemalumを応用したヘマトキシリン染色を用いてヘマトキシリン陽性細胞のラット胃全体における分布について調べるとともに, 副細胞の粘液の性状と副細胞以外の粘液細胞の粘液の性状について比較検討した. また, 哺乳類以外の動物(ハ虫類, 両生類)の胃腺粘液の性状についても組織化学的に調べた.
ラットの胃においてMayerのhemalumを応用したヘマトキシリン染色を行なうと, 副細胞の粘液が染色された. しかしながら, ヘマトキシリン染色とアルシアン青の重染色によって, 副細胞には中性粘液を含むヘマトキシリン陽性細胞と, アルシアン青陽性の酸性粘液を含む細胞がみられることがわかった. さらに, 胃の各部位における副細胞の分布について, 副細胞を染色するパラドックス染色の結果とあわせて比較検討すると, 副細胞は大部分がヘマトキシリン陽性の中性粘液を含む細胞であったが, 噴門腺に近い部位に酸性粘液を含む細胞が認められた. 大弯側よりでは中性粘液を含む副細胞の上方に酸性粘液を含む副細胞がみられたが, 小弯側では副細胞にこのような規則性はみられなかった. また, 副細胞の粘液の性状と副細胞以外の粘液細胞の粘液の性状について比較した結果, パラドックス染色では噴門腺, 幽門腺, 十二指腸腺のいずれもが陽性であったが, ヘマトキシリン染色では十二指腸腺のみが陽性であった. 一方, 哺乳類以外の動物の胃腺は, ヘマトキシリン陽性の中性粘液を含む細胞のみからなるもの, 高鉄ジアミン陽性あるいはアルシアン青陽性の酸性粘液を含む細胞のみからなるもの, そして中性粘液と酸性粘液の両方を含む細胞からなるものの3つのタイプに分類することができた.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Eiko MURATA: Okajiams Folia Anatomica Japonica. 63. 233-238 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Katsuji KANEKO: Okajimas Folia Anatomica Japonica. 64. 131-140 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Eiko MURATA: "A new staining method using a hematoxylin, alcian blue and periodic acid-Schiff reaction for demonstrating mucins in gastric glands" Okajimas Folia Anatomica Japonica. 63. 233-238 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Katsuji KANEKO: "On the distribution of neutral and acidic mucous cells in the rat gastroduodenal mucosa with the method of hematoxylin(pH 6),high iron diamine and alcian blue" Okajimas Folia Anatomica Japonica. 64. 131-140 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Eiko MURATA: Okajimas Folia Anatomica Japonica. 63. 233-238 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Katsuji KANEKO: Okajimas Folia Anatomica Japonica.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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