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外分泌腺腺房細胞におけるナトリウムイオン摂取機序

研究課題

研究課題/領域番号 61570034
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 生理学一般
研究機関東北大学

研究代表者

西山 明徳  東北大, 医学部, 教授 (90004556)

研究分担者 小沢 輝高  東北大学, 医学部, 助手 (30160857)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1986年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード外分泌腺腺房細胞 / Naイオン電極 / 細胞内Naイオン摂取 / Na-K-Cl共輸送 / Na-H交換輸送 / Kイオン摂取 / Na-Kポンプ:アセチルコリン
研究概要

外分必腺腺房細胞は、アセチルコリン刺激によって等張性NaCl液を分泌する。最近この細胞のイオン分泌機構について腺房細胞の側基底細胞膜にKイオンチャネル、Na-K-Cl共輸送担体およびNa-Kポンプが、腺腔細胞膜にClイオンチャネルが存在する、アセチルコリン刺激は細胞内Caイオン濃度の上昇を介して側基底膜のKイオンチャネルおよび共輸送系を賦活し、NaClを細胞内に摂取する、摂取されたClイオンは腺腔膜に存在するCa依存性Clイオンチャネルを経て腺腔内に分泌される、NaイオンはNa-Kポンプによって一旦細胞外に汲み出された後、傍細胞性に腺腔内に分泌されるという説が提出されている。この研究の目的はアセチルコリン刺激時の腺細胞内へのNaイオン摂取が共輸送系を介して行われるのか、あるいは他の輸送系を介するのかを明らかにすることである。
1)涙腺:マウス涙腺組織を表面灌流し、Naイオン選択性エクスチェンジャーを充填した二連電極を細胞内に刺入して細胞内Naイオンを直接測定した。静止時のNaイオン活量は5mM1lであり、アルセチルコリン刺激時には15mM1lにイオン活量は上昇する、アセチルコリン刺激による細胞内へのNaイオン摂取は共輸送を介するものは少なく、むしろアミロライドで遮断されるNa-H交換輸送系などに依存する部分が多いことを明らかにした。2)唾液腺:ラットおよびマウス顎下腺組織を表面灌流し、細胞内電極法によって発電性Na-Kポンプを、また炎光光度法によって組織Kイオン測定して、アセチルコリン刺激時のNaイオン摂取機構を検討した。Na-Kポンプ、Kイオン摂取は、ともに灌流液の陰イオンに対し特徴ある依存性を示し、またフロセミドで強く遮断された。これらの事実から唾液腺腺房細胞におけるNaイオン摂取はNa-K-Cl共輸送系を介して行われることを明らかにした。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Saito,Y.;Ozawa,T.;Nishiyama,A.: J.Physiol.Soc.Japan. 48. 156 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Ozawa,T.;Saito,Y.;Nishiyama,A.: J.Physiol.Soc.Japan. 48. 156 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Takahashi,H.;Katoh,K.;Hayashi,H.;Iwatsuki,N.;Nishiyama,A.: J.Physiol.Soc.Japan. 48. 168 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Nishiyama,A.;Iwatsuki,N.;Takahashi,H.;Hayashi,H.;Katoh,K.: Proc.Int.Uni.Physiol.Sci.16. 479 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Saito,Y.;Ozawa,T.;Nishiyama,A.: Proc.Int.Uni.Physiol.Sci.16. 480 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Saito,Y.;Ozawa,T.;Nishiyama,A.: J.Membr.Biol.(1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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