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早期に目的地に到着した神経細胞の発生分化が遅れる要因に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 61570061
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 神経・筋肉生理学
研究機関群馬大学

研究代表者

小野田 法彦  群馬大学, 医学部, 助教授 (60106903)

研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1987年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1986年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードウサギ / 小脳 / プルキンエ細胞 / モノクロナル抗体 / 11-4G12
研究概要

ウサギ嗅球を抗原として得られた抗体11-4G12を用いて, 幼若ウサギ小脳, ウサギ胎児小脳の切片において, 免疫組織化学的検索を行なった.
1.生後間もない幼若ウサギでは, 抗体4G12に対して, 虫部前葉プルキンエ細胞が一番強く反応したのに対して, 虫部後葉プルキンエ細胞は弱い反応しか示さなかった. 2.虫部前葉プルキンエ細胞は形態的に, 非常に未熟であるのに対して, 虫部後葉プルキンエ細胞は形態的分化が進んでいた. したがって, 幼若ウサギの小脳は, 形態的にも, 物質的な面でも, 小脳内の部位による差があることが判った. また, 早期に到着した半球部のプルキンエ細胞は, 未分化のままで, 休眠していることが確認された.
次に, 抗体4G12に対する抗原の経時的変化について調べた.
1.抗体4G12に対する抗原は, 胎生19日の小脳プルキンエ細胞に発現されており, 胎生25日には, 染色性が増強した. 抗原分子が増量した結果と考えられる.
2.胎生25日の前葉プルキンエ細胞の染色性の増強により, 小脳の部位的差が明確となった. しかし, この時期の後葉プルキンエ細胞は形態的に未熟であり, 部位的差はなかった.
3.その後, 後葉のプルキンエ細胞は前葉のプルキンエ細胞より速く分化が進み, 生後1日目には, 前葉と後葉のプルキンエ細胞の形態的差は明確となる. しかし, 染色性の部位的差は, 生後5日目まで保たれている.
4.ウェスタンブロットを行ない, 抗体4G12が認識する抗原分子の分子量は26kdであることが判った.
以上の結果から, 抗体4G12に対する抗原分子は, 小脳では, 胎生半ばより発現し, 胎生25日には, 前葉プルキンエ細胞に豊富に存在するが, 後葉プルキンエ細胞には, わずかに存在する程度であることが判った.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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