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両眼立体視におけるY細胞・X細胞系の役割

研究課題

研究課題/領域番号 61570066
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 神経・筋肉生理学
研究機関大阪大学

研究代表者

福田 淳  阪大, 医学部, 助教授 (90028598)

研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1986年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード両眼立体視 / Y細胞 / X細胞 / 鼻側-側頭側重複 / 日本ザル / 網膜 / 逆行性標識 / 外側膝状体
研究概要

正中矢状面での両眼立体視にとって、網膜における鼻側-側頭側重複部の存在が重要である。(Bishop,1981)。本研究は、この問題に関して、すでに昭和59-60年度に主として形態学的研究によって得られた成果を、さらに生理学的証明を加え、かつより定量的な形態学的解析を行った。
1.網膜における鼻側-側頭側重複部の生理学的手法による証明2頭の日本ザルの左側網膜に微小電極を刺入し、両側の外側膝状体の電気刺激によって誘発される、神経節細胞の逆行性誘発集合電位を記録した。その結果、両側刺激に応答のみられる領域(つまり、生理学的に同定した鼻側側頭側重複部)は、中心〓付近で約1゜、上下とも周辺に(10゜以内)行くにつれ3゜程度に広くなる。また、重複部の鼻側よりでは同側刺激によりX細胞の集合電位のみが記録された。
2.HRP逆行性標識法による【P_α】細胞(Y細胞と相同)の出現率の解析3頭の日本ザルを用いた。-側視索にHRPを大量に注入し、数日ののち動物を灌流固定し、両側網膜の伸展標本を作成した。網膜に組織化学的反応を施したのち、HRP逆行性標識細胞のうち、その細胞体、樹状突起の形状から【P_α】細胞を同定し、その出現率を各部位で調査した。その結果、3頭とも、1)体側網膜では、鼻側-側頭側重複部の側頭側よりでは、【P_α】細胞の出現率が鼻側に比べ急激に増加する。2)逆に、同側網膜では、側頭側-鼻側に移行するにつれて、【P_α】細胞の割合が徐々に低下する。現在の方法では【P_β】細胞(X細胞相同)を確実に同定することは出来ないが、この【P_α】細胞の出現率の低下は恐らく、【P_β】の出現率増加によるものと考えられる。これらの結果は、昭和59-60年度の研究成果から示唆されれたY細胞/X細胞の鼻側-側頭側重複部での中枢投射様式の違いを証拠づけ、両細胞系の両眼立体視における機能の違いを暗示するものである。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Fukuda,Y;Sawai,H;Wakakuwa,K;Watanabe,M.: Abstracts Society for Neuroscience,. 12. 175 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Fukuda,Y;Sawai,H;Wakakuwa,K;Watanabe,M.: J.Neuroscience.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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