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各種味溶液摂取時のサルの表情と大脳皮質前頭弁蓋部のニューロン成動

研究課題

研究課題/領域番号 61570069
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 神経・筋肉生理学
研究機関熊本大学

研究代表者

小川 尚  熊本大学, 医学部, 教授 (20040181)

研究分担者 伊藤 真一  熊本大学, 医学部, 助手 (10145295)
研究期間 (年度) 1986 – 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1988年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1987年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1986年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードサル / 前頭弁蓋部皮質 / 味覚 / 触覚 / 咀しゃく / 味覚弁別タスク / 飲水行動 / 味覚弁別学習 / 下顎部 / 筋活動
研究概要

サルの大脳皮質味覚野を含む前頭弁蓋部からニューロン活動を慢性実験で記録し、味溶液摂取に伴う活動変化を調べた。この際、サルの表情の変化と咬節等の筋電図も併せて記録した。61年度は受動的に口腔に投与した四基本味液と水に対する前頭弁蓋部皮質ニューロン活動を調べた。ニューロンは全ての溶液の投与時に一過性に応答するON型、咀嚼・吸啜など口腔運動に伴って活動するMO型の各ニューロンと味溶液によって応答の変化する味覚ニューロンに分類できた。前2型のなかには口唇や口腔内に受容野をもつ触ニューロンがあった。触ニューロンは1ー2野と3野の第1次体性感覚野、PrCOに多く、味覚ニューロンは1ー2野、味覚野、OFOなどに存在した。MO型は前頭弁蓋部皮質に広く分布していた。咀嚼時にはON型ニューロンと味覚ニューロンは抑制された。62年度は食塩水と水の弁別GO/NOGOタスクをサルに学習させ、反応時間や正答率が濃度依存性であることを見出すと共に、前頭弁蓋部良質ニューロン活動を記録してサルの表情とニューロンの活動をビデオに収録した。ニューロン型としては、食塩/水の手掛かり刺激に非選択的(A型)あるいは選択的に応答するもまの(B型)、報酬(ショ糖)や罰(キニーネ)に応答する(R/P型)などがあった。A型はタスク実行に特異的な注意ニューロン、R/P型は、酬や罰といった心理的要因に関連するものと考えられ、B型とA型やR/P型の一部は味覚ニューロンと考えた。注意・報酬/罰に関係するニューロンはPrCOに、味覚ニューロンは1ー2野と味覚野に多かった。63年度はもっと多くの味溶液を刺激として使用できる味覚マッチング・トウ・サンプル・タスクを開発した。前年度の食塩/水弁別Go/NoGoタスクよりも長いトレーニング期間を要した。本タスクの開発によりサル前頭弁蓋部皮質ニューロンの働きを解明できるものと確信する。

報告書

(4件)
  • 1988 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1987 実績報告書
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 小川尚: 第20回味と匂のシンポジウム論文集. 129-132 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] H. Ogawa: "Responses of neurons in the frontal operculum of macaque monkeys" Proceedings of the 20th Japanese symposium on taste and olfaction. 129-132 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 小川尚, 伊藤真一: 日本生理学会雑誌. 50. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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