• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

動脈系(太い動脈から細動脈)の薬物反応性の体系的研究

研究課題

研究課題/領域番号 61570090
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 薬理学一般
研究機関東北大学

研究代表者

佐藤 慶祐  東北大学, 医学部, 助手 (50125564)

研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1987年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1986年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードCa-拮抗薬 / 硝酸エステル / ジルティアゼム / MCI-154 / ニトログリセリン / ニプラジロール / 血管拡張物質 / 内皮 / EDRF / アセチルコリン / 動脈
研究概要

本年度はCa-拮抗薬(ジルテイアゼム, MCI-154, ニフェジピン)と硝酸エステル類(ニトログリセリン, ニプラジロール)の血管拡張作用を検討した. イヌの大腿動脈(直径約3mm, 長さ3mm)を摘出, リング状にし, 栄養液中に懸垂して, その等尺性張力を記録した. このような実験の常套手段として標本を前もって収縮させる必要があるが, その血管収縮物質として, プロスタグランジンF_<2α>(PG), Kcl(K^+), ノルアドレナリン(NA), セロトニン(5-HT)を用い, それぞれの最大収縮の80%の収縮をもたらす濃度を求め, その濃度の血管収縮物質を前もって標本に適用し, 収縮させた状態に, 薬物を投与してその弛緩反応を観察した. 硝酸エステル類のニトログリセリンと, 硝酸エステルでもありβ遮断薬でもあるニプラジロールは, PG, NA, 5-HTによって収縮させた標本を, すみやかに, ほとんど完全にもとのレベルまで弛緩させた. そのEC_<50>の濃度はほぼ一定で, 上記の血管収縮物質に対して選択性がみられなかった. しかしK^+25mMによる収縮に対して, ニトログリセリン, ニプラジロール共に作用が弱く, 高々30%位の弛緩しか得られなかった. Ca-拮抗薬である, ジルテイアゼム, MCI-154は, K^+を含む, すべての血管収縮物質に対して, ほぼ完全な弛緩を示し, やはりそのEC_<50>の濃度はほぼ一様であった. 同じCa-拮抗薬である, ニフェジピンは, Kclに対しては非常に強い弛緩作用を示すが, 他の血管収縮物質による収縮に対してはその弛緩作用が, Kcl収縮に対してよりも約10〜30倍弱いことが示され, 同じCa-拮抗薬といえども, 作用が大きく異なることがわかり, 今後の更に詳細な作用の検討が必要であることが示された.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Keisuke Satoh et al.: The Japanese Journal of Pharmacology. 43(SUPPL). 299 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Makoto Hosono, Keisuke Satoh and Norio Taira: The Japanese Journal of Pharmacolgy. 43(SUPPL). 171 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Jun-ich Imagawa, Keisuke Satoh and Norio Taira: Hearts and Vessels. 11. (1987)

    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Keisuke Satoh et al.: Journal of Molecular and Celluar Cardiology. 18(Suppl). 292 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Keisuke Satoh et al.: Journal of Molecular and Celluar Cardiology. 18(Suppl). 293 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Keisuke Satoh et al.: Journal of Molecular and Celluar Cardiology. 18(Suppl). 294 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi