研究課題/領域番号 |
61570105
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
佐伯 清美 岡山大, 医学部, 教授 (10032880)
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研究分担者 |
小山 茂樹 岡山大学, 医学部, 助手 (80167410)
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研究期間 (年度) |
1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1986年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | ヒスタミン / 胃粘膜 / ペンタガストリン / カルバコール / α-フルオロメチルヒスチジン |
研究概要 |
胃酸分泌媒介物質としてのヒスタミン(HA)の哺乳動物胃粘膜における動態をマウスとラットで比較研究した。胃粘膜HAは高速液体クロマトグラフィー・蛍光検出法で定量した。その結果次のような成績が得られた。マウス胃粘膜のHAレベルは、24および48時間絶食後それぞれ約80および100%増加した。非絶食マウスにおいて、ヒスチジンデカルボキシラーゼ阻害薬α-フルオロメチルヒスチジン(α-FMH;50mg/kg,i.p.)はHAレベルを有意に減少させ、減少率は処置ておよび4時間後それぞれ35および49%に達した。しかし、48時間絶食させたマウスでは、α-FMH処置4時間後にも有意のHAレベル減少はみられなかった。したがって、摂食再開および薬物の胃粘膜に対するHA遊離効果は、48時間絶食後α-FMHで処置した動物を用いてin vivoで調べた。48時間絶食マウスに食物をα-FMHと同時に与えると、4時間後にHAレベルは有意に減少した。ペンタガストリンとカルバコールを単独で0.25-2.0mg/kg(i.p.)投与した場合、HAレベルに対して有意の効果はみられなかった。しかし、これらの薬物を併用するとHAレベルは有意に減少した。48時間絶食させα-FMHで処置したラットでは、ペンタガストリン(0.25および0.5mg/kg,i.p.)は胃粘膜HAレベルの有意の減少をひき起こしたが、カルバコール(0.125-0.5mg/kg,i.p.)は無効であった。マウスの場合と対照的に、ラットではペンタガストリンとカルバコールの併用には協力的効果がみられなかった。以上の成績は、胃粘膜HA含有細胞に対するガストリンとアセチルコリンのHA遊離効果には動物種による差異があり、マウスでは両者は協力的に作用するが、ラットでは協力作用はみられないことを示している。
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