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ラットリボソーム蛋白遺伝子の構造とその発現調節機構

研究課題

研究課題/領域番号 61570117
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 医化学一般
研究機関山形大学

研究代表者

田中 龍夫  山形大学, 医学部, 助教授 (70018688)

研究分担者 日高 操  山形大学, 医学部, 助手 (00142224)
研究期間 (年度) 1986 – 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1988年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1987年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1986年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードリボソーム蛋白 / cDNAクローニング / 再生肝 / 遺伝子クローニング / リボソーム蛋白遺伝子 / Processed Pseudogene / リボソーム蛋白L35a / processed pseudogene / ラット / リボソーム蛋白L31 / 偽遺伝子
研究概要

この研究は高等動物のリボソーム蛋白遺伝子の構造を調べ、その発現調節がいかに行なわれているかを明らかにすることを目標としたものである。
先ず、このような研究のプローブとなるcDNAのクローニングを行なった。ラット再生肝のpoly(A)RNAに対して作成したcDNAライブラリーより、10種類のリボソーム蛋白cDNAクローンを単離し、構造を決定した。
単離したcDNAをプローブとして、リボソーム蛋白合成が盛んになることが知られている肝部分切除後の再生肝のリボソーム蛋白mRNA量を、時間を追って調べた。核蛋白のmRNA量は、術後12〜18時間で術前の2〜3倍となり、48時間でほぼ術前のレベルに帰った。これは蛋白合成の動きによく合っており、リボソーム蛋白の合成がmRNAの量によって調節されていることが確かめられた。
そこでmRNA合成調節機構を探るべく、遺伝子の解析を試みた。各蛋白のcDNAをプローブとして、サザンブロット解析を行ったところ、ラットのリボソーム蛋白遺伝子は各々が15〜20の遺伝子から成る多重遺伝子構成を取っていることが知られた。これは、リボソームRNA遺伝子が数百の遺伝子の繰返し構造を持っていることに対応するとも考えられる興味深い所見であったが、クローニングを行って調べてみると、これらの遺伝子の大部分はイントロンを持たず、cDNAと種々の程度に異る塩基配列を持った、いわゆるprocessed pseudogeneであった。種々の生物のDNAについてサザンブロット解析を行なってみたが、このような多重遺伝子構成は哺乳類のリボソームに特徴的なものであった。
このような多数の偽遺伝子の中から本来の発現している遺伝子を探り出すための、方法論的検討が必要となり、発現調節の分子構成については、成果を挙げるに至らなかった。

報告書

(4件)
  • 1988 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1987 実績報告書
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (18件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (18件)

  • [文献書誌] Tatsuo Tanaka.: Eur.J.Biochem.154. 523-527 (1986)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
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      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Tatsuo Tanaka.: Eur.J.Biochem.162. 45-48 (1987)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
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      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takejiro Kuzumaki.: Biochim.Biophys.Acta. 909. 99-106 (1987)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
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      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Satoru Tamura.: Eur.J.Biochem.168. 83-87 (1987)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
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      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Tatsuo Tanaka.: Eur.J.Biochem.173. 53-56 (1988)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Tatsuo Tanaka.: Eur.J.Biochem.

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Tatsuo Tanaka: "Nucleotide sequence of cloned cDNA specific for rat ribosomal protein L35a" Eur. J. Biochem.154. 523-527 (1986)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Tatsuo Tanaka: "Nucleotide sequence of cloned cDNA specific for rat ribosomal protein L31" Eur. J. Biochem.162. 45-48 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takejiro Kuzumaki: "Rat ribosomal protein L35a multigene family : molecular structure and characterization of three L35a-related" Biochim. Biophys. Acta. 909. 99-106 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Satoru Tamura: "Molecular cloning and nucleotide sequence of cDNA specific for rat ribosomal protein L5" Eur. J. Biochem.168. 83-87 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Tatsuo Tanaka: "Nucleotide sequence of cloned cDNA specific for rat ribosomal protein L27" Eur. J. Biochem.173. 53-56 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Tatsuo,Tanaka: Eur.J.Biochem.173. 53-56 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Tatsuo,Tanaka: Eur.J.Biochem.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Takejiro Kuzumaki: Biochim. Biophys. Acta. 909. 99-106 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Satoru Tamura: Eur. J. Biochem.168. 83-87 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Tatsuo Tanaka: Eur. J. Biochem.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Tatsuo Tanaka: Eur.J.Biochem.162. 45-48 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Takezirou Kuzumaki: Biochem.Biophys.Acta.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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