研究課題/領域番号 |
61570130
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 宮崎医科大学 |
研究代表者 |
石川 栄治 宮崎医大, 医学部, 教授 (40029939)
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研究分担者 |
田中 弘一郎 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (00171752)
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研究期間 (年度) |
1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1986年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 酵素免疫測定法 / エンザイムイムノアッセイ / 高分子抗原 |
研究概要 |
高分子多価抗原の超高感度酵素免疫測定法を開発するために、標識酵素の超高感度活性測定法と酵素免疫測定システムの超高感度化に関する基礎的研究を行った。 標識酵素の超高感度活性測定法を開発するために蛍光法と発光法とを試みた。4-メチルウムベリフェリル・β-D-ガラクトピラノシドを基質として大腸菌β-D-ガラクトシダーゼの活性を蛍光法で測定した結果、0.0003amol(180分子)まで測定することができた。O-ニトロフェニル・β-D-ガラクトピラノシドあるいは4-メチルウムベリフェリル・β-D-ガラクトピラノシドを基質として大腸菌β-D-ガラクトシダーゼの活性をNADHの生物発光法により測定した結果、0.0001amol(60分子)まで測定することができた。(生物発光法では、β-D-ガラクトシダーゼ活性により上記基質からガラクトースを生成させ、ついでガラクトース脱水素酵素によりNADHを形成させて測定した。)今後、測定条件をさらに詳細に検討することにより一層の超高感度化が可能と考えられた。 酵素免疫測定システムの超高感度化をはかるために種々の試みを行った。我々は、すでにウサギなどのポリクローンIgGをペプシンで消化した後、還元してFab'にすることにより、酵素標識抗体の固相への非特異吸着が少くなり高感度化に有利であることを実証しているが、最近、多用されているマウス・モノクローン抗体の経験を増すことにより、そのことがより一般的であることを確認した。また、固相の材質と酵素標識抗体の性状が、どのように酵素標識抗体の固相への非特異吸着に影響するかを検討した結果、一般的な結論は得られなかったものの、今後固相の材質、酵素標識抗体の性状をより一層詳細に検討することにより、非特異吸着を低下させ、より一層の高感度化を行うことができる見通しを得た。
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