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オルニチン脱炭酸酵素の分解機構の解明-アンチザイムの役割-

研究課題

研究課題/領域番号 61570131
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 医化学一般
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

村上 安子  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (30056709)

研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1987年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1986年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードオルニチン脱炭酸酵素 / アンチザイム / アンチザイムインヒビター / ポリアミン / 蛋白質の分解 / 酵素の分解 / モノクローナル抗体
研究概要

本研究では, アンチザイム(AZ:ポリアミンで誘導されODCに結合して不活化する蛋白質)ならびにアンチザイムインヒビター(AI:ODC-AZ複合体に作用して活性ODCを遊離する蛋白質)とODC分解の関連性を明らかにしようとした. 1.蛋白分解系変異細胞を用いて検討し, ODCの速い分解系にはリソゾーム及びユビキチン依存性蛋白分解系は重要ではないことが明らかになった. また, HTCとそのODC安定化変異株HMO_A細胞ではODC蛋白には差がないことが知られていたが, 今回, AZ蛋白にも差がないことを確認した. 従ってHMO_A細胞のODC安定化の原因はODCに特異的な分解系自体にあると推定された. 2.従来AZの存在が否定されていたマウス腎に於て, AZのポリアミンによる誘導ならびに生理的条件下でのAZ-ODC複合体の存在を証明した. また, 雌雄のマウスとアンドロゲン投与雌マウスを用いてODCの分解速度とAZ/ODC比の間に相関性があることを確認し, AZの存在と役割の普遍性が支持された. 3.AIを部分精製して, その性質がODCに極めて類似していることを明らかにした. しかし, 抗ODC抗体との極めて低い反応性やinvivoにおける動態からAIはODCの分解産物ではなくODC分解の調節因子であると推定された. 特にラット肝, 心に於けるODC誘導時のODC, AZ, AIの変動の相互関係から, AIは誘導初期にAZを不活化してODCを安定化し, ODC活性の上昇を増幅し, AZはODCの減少時にODC分解を加速してODCの低下を増幅し, 触媒量のAIとAZが協同してODCの迅速な代謝回転を可能にすると示唆された. 4.部分精製したAIでマウスを免疫しモノクローナル抗体を得た. 今後, 抗体を利用してAIを精製する一方, HTC, HMO_A細胞の差やAZとAIの効果を特異性の指標として, 無細胞抽出液によるODC分解系の確立を試みたい.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (11件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (11件)

  • [文献書誌] MARUMO,MIYA: BIOCHEMICAL JOURNAL. 249. 907-910 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] ONOUE,HISASHI: BIOCHEMICAL JOUNAL. 250. 797-803 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] MURAKAMI,YASUKO: SUBMITTED.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] MURAKAMI,YASUKO: IN PREPARATION.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] MURAKAMI,YASUKO: IN PREPARATION.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] MARUMO, MIYA: "IDENTICAL CATALYTIC -CENTRE ACTIVITY FOR MOUSE KINDEY AND RAT LIVER ORNITHINE DECARBOXYLASE AS DETERMINED WITH ANTIZYME AND ADDINITY LABELLING" BIOCHMICAL JOURNAL. 249. 907-910 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] ONOUE, HISASHI: "CHANGES IN ORNITHINE DECARBOXYLASE AND ANTIZYME ACTIVITIES IN DEVELOPING MOUSE BRAIN" BIOCHEMICAL JOURNAL. 250. 797-803 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] MURAKAMI, YASUKO: "ORNITHINE DECABOXYLASE ANTIZYME IN KIDNEYS OF MALE AND EFMALE MICE"

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] MURAKAMI, YASUKO: "ANTIZYME INHIBITOR IN RAT LIVER: CHARACTERIZATION AND CHANGES UNDER PHYSIOLOGICAL CONDITION"

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] MURAKAMI, YASUKO: "RELATIONSHIP BETWEEN POLYAMINE CONCENTRATION,ANTIZYME/ODC RATIO AND ODC DECAY RATE IN HTC CELLS"

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 村上安子: FEBS Letts. 199. 49-52 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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