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Elマウス脳内タウリンとアスパラギン酸の痙攣発作発現機構への関与に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 61570174
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 実験病理学
研究機関岡山大学

研究代表者

平松 緑  岡山大, 医学部, 助手 (70124790)

研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1986年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードElマウス / タウリン / アスパラギン酸 / 痙攣準備性 / 大脳皮質 / uptake / release,level
研究概要

放り上げ刺激により痙攣が誘発可能になったElマウスの安静時〔El(+)〕,放り上げ刺激をしていないElマウス,すなわち痙攣誘発のないELマウス〔El(-)〕,及びElマウスの母系であり痙攣素因のないddYマウスの大脳皮質切片を作成し、放射性タウリンとアスパラギン酸を用いてuptakeとreleaseについて検討した。その結果、(1)El(+)のタウリンのuptakeはddY及びEl(-)に比べて低下していること、(2)El(-)のタウリンのreleaseはddYに比べて増加していたが、El(+)のreleaseはEl(-)に比べて低下していること、(3)El(-)のタウリン量はddYに比べて高いが、El(+)とは有意差のないこと、(4)El(-)のアスパラギン酸のuptakeはddYに比べて低いが、El(+)のuptakeはEl(-)に比べて高いこと、(5)El(-)のアスパラギン酸のreleaseはddYに比べて低下しているが、El(+)のreleaseはEl(-)に比べて増加していること、(6)El(-)のアスパラギン酸の量はddYに比ベて高いが、El(+)のアスパラギン酸の量はEl(-)に比べて低下していること、が明らかとなった。
タウリンは抑制性神経伝達物質、アスパラギン酸は興奮性神経伝達物質と想定されている。けいれん準備性を獲得したElマウス〔El(+)〕の大脳皮質においては、El(-)に比べてタウリンのuptakeとreleaseは低下しているが、アスパラギン酸のuptakeとreleaseは亢進していることが明らかとなった。又、Elマウスの痙攣を阻止するdiphenylhydantoin及びdipropylacetateは、El(+)のタウリンのreleaseを亢進させることが認められた。これらのことは、興奮性神経伝達物質の機能亢進と抑制性神経伝達物質の機能低下が、Elマウスの痙攣準備性に密接に関与していることを示唆している。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Hiramatsu,M.;Kabuto,H.;Mori,A.: IRCS Med.Sci.14. 189-190 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Hiramatsu,M.;Ogawa,K.;Kabuto,H.;Mori,A.: Epilepsy Res.1. 40-45 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Mori,A.;Hiramatsu,M.;Kabuto,H.;Marescau,B.: Neurochem.Res.11. 37-45 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Shiraga,H.;Hiramatsu,M.;Mori,A.: J.Neurochem.47. 1832-1836 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Matsumoto,Y.;Hiramatsu,M.;Mori,A.: NEUROSCIENCES. 12. 41-45 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Hiramatsu,M.;Kohno,M.: JEOL NEWS. 23A. 7-9 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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