研究課題/領域番号 |
61570189
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
寄生虫学
|
研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
脇 誠治 群大, 医学部, 講師 (10056286)
|
研究分担者 |
鈴木 守 群馬大学, 医学部, 教授 (60056033)
|
研究期間 (年度) |
1986
|
研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1986年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
|
キーワード | マラリア / Plasmodium falciparum / 薬剤耐性試験 / 蛍光強度測定法 / 抗マラリア剤 / エチジウムブロマイド |
研究概要 |
熱帯熱マラリア原虫の生体外での薬剤耐性試験法は、原虫を抗マラリア剤存在下で培養し、原虫の発育を阻止する薬剤濃度を顕微鏡下での形態観察で判定する方法がWHOの標準法として使用されている。本研究では核酸に特異的に結合する蛍光色素を用いた蛍光強度測定法を応用して、原虫の発育を核酸量の増加として測定する試験法の開発を行った。 1.蛍光強度測定法による原虫核酸量定量法の確立を行った。 2.蛍光強度測定法のマラリア原虫薬剤耐性試験法への応用を試みた。 3.輸入マラリア患者から得た原虫の蛍光強度測定法によるクロロキン耐性試験を行った。 4.本試験法をマラリア流行地にて実用化するための技術的改良を行った。 (1)熱帯地条件下での培養後の原虫核酸量測定までの保存法 (2)核酸量測定法の簡便化 以上の研究成果により、従来の方法の欠点であった(1)塾練した顕微鏡検査技師が必要、(2)判定に主観が入るため一定の成績が得られない、(3)試験のための培養は原虫が分裂期に達した時に止める必要がある。等が解決し、さらに流行地の検査室で実施できるよう技術的改良に成功した。 5.今後のこの研究の展開として、 (1)産業界との共同研究により熱帯地仕様の機器と流行地の検査室に合せた測定キットの開発を進める。 (2)マラリア流行地にてこの試験法を用いた野外調査を試行する。 (3)WHOを通じて本試験法の普及を計る。 6.蛍光強度測定法の他方面への応用として抗マラリア剤スクリーニングシステムを開発し、抗マラリア剤の開発を行っている中国の研究機関に技術の伝授を行った。
|