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単クローン抗体を用いたマレー糸状虫の感染防御に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 61570190
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 寄生虫学
研究機関東京大学

研究代表者

林 良博  東京大学, 医科学研究所, 助教授 (90092303)

研究分担者 野上 貞雄  東京大学, 医科学研究所, 助手 (90172767)
研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1987年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1986年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード単クローン抗体 / ファラリア感染防御 / マレー糸状虫 / ミクロファラリア / Brugia malayi / 感染防御 / T細胞移入 / ミクロフィラリア / γ線照射 / BALB / C
研究概要

フィラリア症における感染防御免疫の機構を解析し, 有効な防御抗原を持定する目的で, マレー糸状虫マウスモデル系を確立した. マウスに100隻の感染幼虫を腹腔内感染し, 2週後に開腹して生存虫体の回収率を調べることにより T細胞依存性の防御免疫が重要な役割を担っていることが示された. その際のエフェクター細胞としてM中が重要であることも同様に示唆された. しかし免疫血清の移入による受動免疫は発現せず, 20種以上の抗マレー糸状虫単クローン抗体の投与によっても防御免疫が示されないことから, 抗体依存性の防御免疫は重要でないことが示唆された.
そこで単クローン抗体を用いてマレー糸状虫のミクロフィラリア抗原を精製し, その皮下投与による能動免疫について検討した結果, 1種のIgM単クローン抗体(OvH)アフィニティ精製抗原によって, ミクロフィラリアの粗抗原と同程度の強い感染防御が誘導された. なおこの単クローン抗体は糖鎖を認識していると考えられる.
さらにミクロフィラリア抗原をSDS-PAGEによって分子量10〜200KDaの14分画にわけ, それぞれの皮下投与(フロイント完全アジュバンドとともに)を行なった結果, 分子量33〜35KDaと40〜45KDaに強い感染防御と誘導する抗原が存在することが示された. 一方60〜170KDaの比較的分子量の大きな分画においては, まったく防御能を誘導することができなかった.
このように, 単クローン抗体を用いて精製した抗原, またはSDS-PAGEにより分画した抗原の両者にマレー糸状虫に対する感染防御を誘導する抗原が特定され, 今後ワクチン開発研究などに有用な手掛りが得られた.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Hayashi,Y.;Nogami,S.;Nakagaki,K.& Hammerberg,B.: J.Parasitol.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hammerberg,B.;Nogami,S.;Nakagaki,K.& Hayashi,Y.: J.Immunol.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hayashi,Y., Nogami,S., Nakagaki,K. & Hammerberg,B.: "Protective immunity against Brugia malayi in BALB/c mice" J. Parasitol.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hammerberg,B., Nogami,S., Nakagaki,K. & Hayashi,Y.: "Protection against infective and early L4 larvae of Brugia malayi by affinity purified antigens from microfilariae" J.Immunol.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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