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蠕虫感染にともなうヒトのIgE産生機構とその動態

研究課題

研究課題/領域番号 61570199
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 寄生虫学
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

渡辺 直煕  慈恵医大, 医学部, 講師 (00057019)

研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1986年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードIgE抗体産生 / 鉤虫症 / 肝吸虫症 / 抗IgE抗体 / 自発的IgE産生細胞 / IgE受容体
研究概要

蠕虫感染による特微的宿主反応であるIgE産生の機序を解析するにあたり鉤虫症および肝吸虫症の患者末梢血を材料として以下の検討を行った。
1,血中IgE値;鉤虫感染者では平均4823IU/mlであったが、駆虫により1956IU/mlに低下をみた。肝吸虫感染者では平均2303IU/mlと高値を示した。
2,Fcε【R^+】リンパ球;IgE産生の調節に重要な役割をもつとされるFcε【R^+】リンパ球について抗FcεRモノクローナル抗体と各種リンパ球マーカー抗体とを用いたフローサイトメトリー解析を行った。感染者のFcε【R^+】リンパ球の大部分はB細胞で、その発現頻度および細胞あたりのFcεR数は、正常人のそれと同等であった。この結果は、高IgE症侯群の患者の場合と異るものであった。また、鉤虫症患者では、駆虫によってFcε【R^+】Bリンパ球の増加がみられた。3,自発的IgE産生細胞;末梢血よりBリンパ球を特異的に分離し、抗原,マクロファージ,Tリンパ球の存在しない条件下で1週間以上培養すると、正常人ではIgEの自発的産生がみられないが、肝吸虫感染者では強いIgE産生が認められた。この反応はIgE産生に限定されており、IgG,IgA産生については両者に差をみなかった。
4,抗IgE自己抗体:この抗体は、正常人では検出されないが、高IgE血症をきたす各種疾患で検出され、IgE産生の調節とのかかわりが最近注目されつつある。ELISA法を用いて、鉤虫感染者の血清について検討すると、抗IgE抗体が高値をもって検出された。この抗体はIgGであり、その値は血中総IgE値と相関をみた。
以上の各検討項目と感染蠕虫数との間には相関をみなかった。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 城宏輔: 日本臨床免疫学会会誌. 9. 185-196 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] JOH,K.: J.Clin.Immumol.in press. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] WATANABE,N.: J.Immunol.Methods. 96. 41-45 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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