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BCG菌のリボソームRNA及び薬剤耐性遺伝子のクローニングと医学への応用

研究課題

研究課題/領域番号 61570210
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 細菌学
研究機関大阪大学

研究代表者

山田 毅  大阪大学, 微生物病研究所, 助教授 (50029774)

研究分担者 小野 泰子  大阪大学, 微生物病研究所, 教務職員 (70194602)
永田 昭久  大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (50155933)
研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1987年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1986年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードBCG菌 / Streptomyces lividans / リボソームRNA遺伝子 / リボソームRNA / 抗生物質
研究概要

BCG菌は, リボソームRNA遺伝子を1つ持つ事, 又, 大腸菌のRNAポリメラーゼが認識する事の出来るプロモータを1つ持つ事が, 明らかとなった. 大腸菌では7つのリボソームRNA遺伝子, 2つのプロモーターを持つのに, である. この事とヒトの病気との関連について以下に述べる.
rRNA遺伝子の研究成果から, BCG菌では恐らくリボソームRNAの合成量も少なく, 従って, リボソームの数も少ないであろう. この事は, BCG菌の遅発育性と無関係ではないだろう. そもそも結核菌は何故遅く増殖するのかその理由は不明である. 数千以上の酵素反応が関与し, 数百以上の酵素反応制禦系が関与していると考えられよう. そして今, 蛋白合成系に限って云えば, 遅発育性に適した制御機構が次第に分って来た. この遅発育性と, 結核菌が多くの脂質を含む事が, その特有な細胞寄生性病理像を作っている事となって居り, 従って, 本研究は結核病理の分子機構に新しい知見を提出していると云える.
リボソームRNA遺伝子の塩基配列の比較研究は, 進化論的研究の有力な手段となっているが, 最近, この分野の業績は, 次に述べる様に医療に応用される様になった.
リボソームRNAの塩基配列を観察すると, 広い菌種で保存されている部分と, 菌種により異なる部分がある. この点を利用し感染症のプローブ診断が出来る. 細菌は数多くのリボソームを有し, 従って, リボソームRNAも多い. 各菌種にユニークな塩基配列を人工合成し, これをプローグとして用いる. BCG菌の16SリボソームRNA遺伝子の塩基配列の研究は, その点でも, 重要な知見を提供する事になった.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (11件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (11件)

  • [文献書誌] Udo, Takezou: "Biochemical Mechanisms of Antibiotics Resistance in a Clinical isolate of Mycobacterium fortuitum: Presence of < beta>-lactamase and Aminoglycoside-acetyltransferase and Possible Particiption of Altered Drug Transport on the Resistance Mechanism" American Review of Respiratory Disease. 133. 653-657 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Shuzuki, Yasuhiko: "Organization of Ribosomal RNA Genes in Mycobacterium Bovis BCG" Journal of Bacteriology. 169. 839-843 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Suzuki, Yasuhiko: "The Number of RNA Genes in Mycobacterium lepraemurium" FEMS Microbiology Letters. 44. 73-76 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yamada, Takeshi: "The Role of Ribosomes in the Sensitivity of Mycobacteria to Tuberactinomycine" Microbiology and Immunology. 31. 179-181 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Suzuki, Yasuhiko: "The Nucleotide Sequence of the 1lS rRNA Genes from Streptomyces lividand TK21" Nucleic Acids Research. 16. 370 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yamada, Takeshi: Drug resistance in Mycobacteria. Saika, 25 (195-219) (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Udou,T.: Amer.Rev.Resp.Dis.133. 653-657 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Suzuki,Y.: J.Bacteriol.(1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Yamada,T.: Microbiology and Immunology. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 山田毅: The Actinomycetologist. 49. 10-14 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 三輪谷俊夫: "医学細菌学2巻" 菜根出版, 195 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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