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単純ヘルペスウイルスのDNA複製に関与する蛋白質の同定及びその機能について

研究課題

研究課題/領域番号 61570227
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 ウイルス学
研究機関名古屋大学

研究代表者

西山 幸広  名大, 医学部, 助教授 (60115615)

研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1986年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード単純ヘルペスウイルス / DNA複製 / トポイソメラーゼ / DNAポリメラーゼ / 3´→5´エキソヌクレアーゼ / 阻害剤
研究概要

トポイソメラーゼ【II】(Topo【II】)の阻害剤として知られるVP-16-213を用い、単純ヘルペスウイルス(HSV)DNA合成にTopo【II】の関与があるかどうかを検討した。HSV2型DNA合成は10ug/mlのVP-16により80%以上抑制され、その阻害曲線は細胞DNA合成のそれと類似していた。HSV.DNA合成がほとんど完全に抑制される薬剤存在下でも、ウイルスの初期蛋白質合成に阻害は認められなかった。また、VP-16で感染細胞を処理すると、新生ウイルスDNA錠に切断が生ずることがわかった。試験管内でのTopo【II】反応系にVP-16を加えると二重鎖切断を起こすことが確認された。以上の結果は、HSVDNA複製にTopo【II】が関与していることを強く示唆している。しかし、感染後のTopo【II】活性には変化が認められないこと、VP-16に抵抗性のウイルスが分離されないことなどから、HSVDNA複製に作用しているのは細胞由来の酵素である可能性が強い。
HSV DNA複製に中心的な役割を果しているウイルスDNAポリメラーゼについては、付随する3´→5´エキソヌクレアーゼの機能について検討し、また一次構造の決定を行なった。3´末端を放射標識したdA4000/dT46〔【^3H】〕dT1とdA4000/dT46〔【^3H】〉dC1を基質として用いHSV DNAポリメラーゼの至適条件下で反応を行なわせると、mismatched pairを形成している3´末端の〔【^3H】〉dCが急速に除去された。また、HSV ONAポリメラーゼは、大腸菌のpolIに比べ有意に高い3´→5´エキソヌクレアーゼ/ポリメラーゼ活性比をもっていることが明らかになった。HSV DNAポリメラーゼは、1240個のアミノ酸から構成され、1型とのbsuologyは91%であった。アフィジュリン抵抗性株の変異部位、1型及びEBV DNAポリメラーゼの一次構造との比較などから、活性中心の形成に重要な領域はC末側の1/2に含まれていることが推定された。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Tsurumi,T.: Journal of Virology. 61. 388-394 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Nishiyama,Y.: Journal of General Virology. 68. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Abbotts,J.: Nucleic Acids Research. 15. 1185-1198 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Tsurumi,T.: Gene. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 西山幸廣: ウイルス. 37巻. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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