研究課題/領域番号 |
61570262
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
衛生学
|
研究機関 | 札幌医科大学 (1988) 福島県立医科大学 (1986-1987) |
研究代表者 |
鈴木 秀吉 福島県立医科大学, 衛生学, 助教授 (30045637)
|
研究分担者 |
島井 哲志 福島県立医科大学, 衛生学, 助手 (30136973)
岩崎 祥一 福島県立医科大学, 心理学, 講師 (90117656)
|
研究期間 (年度) |
1986 – 1988
|
研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
|
配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1988年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1987年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1986年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
|
キーワード | 有機溶剤 / 急性影響 / 動物実験 / 摂食 / 摂水 / 自発行動 / ビデオカメラ / メチルクロロホルム / 赤外線センサー / トリクロルエチレン / テトラクロルエチレン / キシレン / ベンゼン / 摂食行動 / 摂水行動 / ガス暴露 |
研究概要 |
ビデオ映像の分析結果、1.興奮性では、1)トリクロロエチレン(TCE)は最も興奮性が高かった。2)キシレンは初期の興奮とそれに次ぐ抑制傾向があった。3)パークロロエチレン(PCE)はキシレンに似ているが、抑制傾向がキシレン(X)より強い傾向であった。4)ベンゼン(B)は興奮傾向がほとんどなくつ、抑制傾向があった。5)メチルクロロホルム(MCF)はほとんど変化なかった。すなわち、TCE、X、PCEは興奮的作用を示し、Bは全体的に抑制作用を示した。MCFはそれらと比較すると作用が弱かった。 2.摂餌行動では、1)X、TCE、PCEともにほぼ同程度に回数の全体的な増加傾向があった。2)X、TCE、PCEともに時間の増加傾向が少しあった。すなわち、1回当たりの時間が短縮し、回数が増加する傾向を示した。3)MCFは最初だけ増加傾向があった。また、繰り返した後で減少を示す時間帯があり、リズムが変化する可能性を示した。4)Bはほとんど変化がなかった。すなわち、X、TCE、PCEは摂餌行動を増加させる作用があり、MCFはわずかであるが初期の増加作用とともに部分的な減少作用もある。Bは作用がほとんどない。 3.摂水行動では、1)PCEは回数、時間とも減少傾向がった。2)TCEは回数はやや増加傾向、時間は初期の減少傾向があった。3)Xは回数・時間とも少し増加傾向があった。4)MCFは回数、時間ともわずかな増加傾向があった。5)Bは変化がなかった。すなわち、PCEは減少作用があり、TCEは回数の部分的増加傾向を示す一方で部分的な時間の減少作用がある。XとMCFは増加作用がわずかにある。Bは作用が全然ない。 4.移動行動、摂餌行動、摂水行動を指標として各有機溶剤の作用をまとめると、1)X TCE PCEはそれぞれ特徴のある作用を示した。2)MCFはX TCE PCEと比べると作用が弱い。3)Bは一部に抑制作用があるが、その他はほとんど作用がない。
|