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食品関連物質の坑変異原性について

研究課題

研究課題/領域番号 61570283
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 公衆衛生学
研究機関大阪市立環境科学研究所

研究代表者

黒田 孝一  大阪市立環境科学研究所, 生活衛課, 研究副主幹 (30158886)

研究分担者 円藤 吟史  大阪市立大学, 医学部環境衛生学教室, 講師 (20160393)
兪 栄植  Seoul Health Junior College, 副教授
YOO Young  Seoul Health Junior Colledge
研究期間 (年度) 1986 – 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1987年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1986年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード変異原性 / 坑変異原性 / 食品添加物 / 茶 / 有機ヒ素化合物 / アラニン / 4-ニトロフェニレンジアミン / 1-ニトロピレン / 有機ひ素化合物 / 抗変異原性 / 溶解度 / メラノイヂン / 助変異原性
研究概要

1 着香料の坑変異原性の研究からレクアッセイが変異原性のみならず坑変異原性のスクリーニングにも利用できるとの確信を持ち, それを実証するために天然添加物20数種についてレクアッセイ, エームステストを実施した. しかし着香料以外では坑菌性を持つ添加物はほとんどなく, レクアッセイが有効に使えないために前述の仮設を補強するデータは得られなかった.
2 数種のお茶の熱水抽出物について坑変異原性を調べた結果日本茶には坑変異原性が強くみられたが, ウーロン茶, プアール茶にはみられなかった. またHPLCによる分画の結果では日本茶の坑変異原性はカテキン類, カフェイン類によるものではないと思われた. 茶葉抽出物の場合もレクアッセイは有効ではなかった.
3 アラニンとグルコースのMaillard反応物はAF-2に対しては変異原性を増強させる方向に, MNNGに対しては抑制する方向に働くことが明らかにされた. しかしその作用機序は不明である.
4 12種の有機ヒ素化合物について, 変異原性および坑変異原性を調べた. レクアッセイでは2種が陽性, エームステストでは全てが陰性, SCEは7種の化合物が陽性, またケルセチンに対しては変異原性の抑制に働くものが3種あった.
5 変異原としてよく用いられる物質に水銀灯照射を行ったところ変異原性が激減するものが多いことが解った. また逆に染髪剤の原料でもある4-nitro-α-phenylenediamineは変異原性が強められた. 6 1-nitro-pyrneの変異原性試験をプレインキュベーション法で行う際にプレインキュベーション液中のDMSOの濃度を下げると変異原性が上昇することを見つけた. これは水に難溶な物質に共通した現象であり, 液中のDMSO濃度が低下することによって細胞壁の脂質に変異原が吸着されるためであると思われた. これは坑変異原性の機構としては今までに提唱されていない物理的な新しい型であるといえる.

報告書

(3件)
  • 1988 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 黒田孝一, 兪 栄植: 生活衛生. 30. 358ー368 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Koichi Kuroda,; Young S Yoo.: "Antimutagenic Activity of Flavors (In Japanese)" Seikatu Eisei. 30. 358-368 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Koichi Kuroda,; Tutomu Noda,; Makoto Shimizu,; Shigeru Morita,; Akio Yamada.: "Mutagenicity and Acute Toxicity of Natural Food Additives (In Japanese)" Annuals of Osaka City Institute of Public Health and Environmental Sciences. 49. 33-38 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 黒田孝一,野田勉,清水充,森田茂,山田明男: 大阪市立環境科学研究所報告調査研究年報. 49. 33-38 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 黒田孝一,兪栄植,岡本章良,芳倉太郎: 第27回大気汚染学会講演要旨集.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 兪栄植,黒田孝一: 環境変異原研究(第15回大会抄録集).

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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