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分泌型,非分泌型精液中の精漿蛋白質(α⊆-SGP)の定量

研究課題

研究課題/領域番号 61570296
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 法医学
研究機関久留米大学

研究代表者

津田 亮一  久留米大, 医学部, 助手 (20098875)

研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1986年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードABO式血液型 / 分泌型・非分泌型 / 精漿 / 法医免疫学
研究概要

ヒト精漿からABO血液型物質【α_2】-Seminoglycoprotein(仮称、【α_2】-SGP)を分離・精製し、これをウサギにAdjuvant免疫して抗【α_2】-SGP血清を作製した。
この抗血清を用い、30例のA型精液について【α_2】-SGPの含有量と分泌型,非分泌型との関係を科研費購入の電気泳動装置を使用して検討した。
まず、30例のA型精液について、分泌型,非分泌型の別と、全蛋白質量との関係を調べたところ、総蛋白質量が0.1〜3.5mg/mlで非分泌型と判定されたグループ(22例)と、総蛋白質量が6.3〜8.9mg/mlで非分泌型と判定されたグループ(5例)と、更に総蛋白質量が6.3〜7.9mg/mlで分泌型と判定されたグループ(3例)とに大別することができた。
次に、分泌型,非分泌型と判定された8例の精液について、AB型血清,AB型赤血球でよく吸収した抗【α_2】-SGP血清を用いて【α_2】-SGPの含有量をロケット免疫電気泳動で測定したところ、分泌型と判定された精液では1.7〜5.6mg/ml、非分泌型と判定された精液では明確な沈降線の形成を認めず、分泌型と非分泌型の精液とにおいて【α_2】-SGPの含有量にかなりの差があることが判明した。これは、【α_2】-SGPの多寡と分泌型,非分泌型との関連性を示唆する成績である。次に抗【α_2】-SGP血清を用いて、各分泌液ならびに各臓器についてロケット免疫電気泳動とPAP法とを行って、【α_2】-SGPの局在を検したところ、精嚢,顎下腺,舌下腺,耳下腺,乳腺に【α_2】-SGPの局在を確認することができた。しかし、胃,腸粘膜などには局在は認められなかった。このことは、【α_2】-SGPと胃粘膜に存在するABO式血液型物質とでは、その蛋白質部分の構造に相違があることを示唆しており、今後それぞれの蛋白部分の化学構造を含めて検討を要する課題である。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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