• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

虚血性急性腎不全の予防・治療に関する研究(特にホルモンによる活性化の試み)

研究課題

研究課題/領域番号 61570306
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 内科学一般
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

富田 公夫 (冨田 公夫)  東京医科歯科大学, 医学部, 講師 (40114772)

研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1987年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1986年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードNa-K-ATPase / 抗利尿ホルモン / 尿細管酵素 / キニナーゼ / アンジオテンシンI変換酵素 / アルデステロン / 急性腎不全 / 甲状腺ホルモン / 集合尿細管 / レニン活性 / ACE活性
研究概要

虚血性急性腎不全における腎機能障害への予防効果について, 抗利尿ホルモン, アルドステロンなどによる酵素活性化についての検討を行なった.
細胞のactivityを示すと思われる酵素にNa-K-ATPaseがありこの酵素活性を, 糸球体, 尿細管の各部位において測定した. Na-K-ATPaseを刺激するホルモンとしてはアルドステロンが知られているが, 抗利尿ホルモンが影響を持つか否かは知られていない. そこで抗利尿ホルモンを7日間投与し, 抗利尿ホルモンのreceptarが存在すると思われている尿細管について, 酵素活性の変化について検討した. Na-K-ATPase活性は, 皮質集合尿細管において3日目ごろより有意の上昇がみられ7日目まで上昇が認められた. 従って抗利尿ホルモンは, 皮質集合尿細管のNa-K-ATPaseの活性化ホルモンと言うことができる.
カリクレイン・キニン系は腎での血流量, Na排泄を調節するホルモンとして重要である. 最終産物のキニンの量を決定する因子としてキニンを破壊するキニナーゼという酵素が重要と思われている. キニナーゼは, 近位尿細管で多量に認められており, キニンの作用のある遠位では少量認められている. アルドステロンを投与すると髄質部のキニナーゼの低下が認められた. したがってアルドステロンは, キニナーゼの活性を低下させることによりキニンの作用を増強させる方向に働いていると思われる.
抗利尿ホルモンや, アルドステロンの投与により, Na-K-ATPase活性の亢進, キニナーゼ活性の低下などを介し, 虚血時の腎機能の保持に役立つ可能性が考えられる.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Kimio Tomita;Akira Owada;Yasuhiko Iino;Naoki Yoshiyama;Tatsuo Shiigai: American Journal of Physiology. 253. F874-F879 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kimio Tomita, Akira Owada, Yasuhiko Iino, Naoki Yoshiyama, Tatsuo Shugai.: "Effect of vasopressin on Na-K-ATPase activity in rat cortical collecting duct." American. Journal of physiology. 253. F874-F879 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kimio Tomita: Kidney International. 31. 289 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi