研究課題/領域番号 |
61570316
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
浅野 泰 自治医科大学, 医学部, 教授 (00050500)
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研究分担者 |
村山 直樹 自治医科大学, 医学部, 助手(研究生) (80182137)
田部井 董 (田部井 薫) 自治医科大学, 医学部, 講師 (90155234)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1988年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1987年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1986年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | サイロキシン脱ヨード活性 / プロピルチオウラシル / 近位尿細管 / 尿細管刷子縁膜 / 蛋白リン酸化 / 甲状腺ホルモン、ナトリウム依存性リン輸送 / 甲状腺ホルモン / 近位尿細管リン輸送 / 近位尿細管カリウム輸送 / ナトリウム依存性リン輸送 / 近位曲尿細管 / サイトゾール / 副甲状腺ホルモン / c-AMP |
研究概要 |
(1)Euthyroid状態の白ウサギの腎におけるthyroxine5′deiodinase(5′DI)活性の局在について以下の知見を得た。【○!1】5′ーDI活性は近位曲尿細管及び近位直尿細管に存在し、遠位尿細管には存在しなかった。【○!2】10^<-+>Mpropylthiouracil(PTU)存在化及び非存在下でkinetic stydyを施行し、基底側膜分画及び尿細管刷子縁分画にhigh-km値を持つ5′-DI(PTU-sensitive5′-DI)を認め、ミクロゾーム分画にはhigh-km(PTU-sensitive)及びlow km(PTU-insensitive)の2種類の5′-DI活性の存在を確認した。 (2)Porathyroid hormone(PTH)を用いた細胞内蛋白リン酸化の検討にて以下の知見を得た。【○!1】近位尿細管を低サポニンで処理後、rー_<32>PATP存在下でin situの状態でPTH刺激により63kd蛋白のリン酸化及び48kd蛋白の脱リン酸化を認め、同様の現象がCーAMPによっても起きることを確認した。【○!2】更に細胞内局在の検討にて48kd蛋白はサイトゾール分画に、63kd蛋白は尿細管刷子縁分画に存在する蛋白であることを確認した。【○!3】T_4投与により、これらの蛋白に対する特異的影響は確認できなかった。 (3)T_4からT_3の変換が近位尿細管でのリン輸送に対し重要なステップであるかどうかを検討する目的でラットにthyroparathyroidectomyを施行後、T_4及びT_3、並びに5′ーDIの特異的阻害剤であるIopanoic acid(IOP)、Ipadate(IPD)を投与し以下の知見を得た。【○!1】T_4及びT_3の投与にて近位尿細管でのリンの輸送はともに容量依存性に特異的に増加したが、プロリンの輸送には影響を与えなかった。IOP及びIPD投与にて5′-DIを阻害した状態でT_4を拾与し、ラットの血中のT_3増中を抑制しても近位尿細管でのリンの輸送は特異的に増大していた。以上より近位尿細管でのリンの輸送に関しては必ずしもT_4からT_3への変換は必要でないと考えられた。 (4)単離近位尿細管でのK輸送の検討において、同部位にてK分泌の存在を示唆する結果が得られた。このK輸送へのT_3の影響を検討中である。
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