研究課題/領域番号 |
61570324
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
石森 章 東北大学, 医学部, 教授 (60004793)
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研究分担者 |
小泉 文明 東北大学, 医学部, 助手 (90133058)
川村 武 東北大学, 医学部, 講師 (80111277)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1988年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1987年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1986年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 実験糖尿病 / ストレプトゾトシン / 膵ポリペプチド / 胃排出時間 / アセトアミノフェン / インスリン / グリカゴン |
研究概要 |
1)9匹の無処置のコントロール犬、5匹のストレプトゾトシン(STZ)糖尿病犬を用い、試験食投与後の胃排出時間、血中消化管ホルモン動態について検討を行った。アセトアミノフェンの最高血中濃度到達時間(tmax)を指標とした食後の胃排出時間はコントロール犬に比較して糖尿病犬で有意に遅延した。食後の血中ガストリン上昇は糖尿病犬で若干遅延したが、食後4時間まで両群間で有意差を認めなかった。血中膵ポリペプチド(PP)は糖尿病犬でコントロール犬に比較して基礎レベルのみならず、食後も有意の高値を示した。さらに糖尿病犬のみを対象として、試験食投与に対するインスリン静注の影響を検討したところ、血中アセトアミノフェン、ガストリン動態には、影響が認められなかったのに対して食後の血中PPレベルはインスリン静注により有意に抑制された。2)同様にコントロール犬、Stz糖尿病犬を用い、ブドウ糖経口投与に対するインスリン静注の影響を検討したところ、糖尿病犬ではブドウ糖経口投与後の血中PP反応は、試験食同様高値を示した。さらにインスリン0.2U/kg、0.4U/kg、0.8U/kgの静注により用量反応性に抑制された。以上より糖尿病犬で認められ食後ならびにブドウ糖経口投与後の血中PPの高値は、低インスリン血症が直接あるいは間接に関与しているもと考えられる。さらに糖尿病犬での食後の血中PPの高値は胃排出時間遅延とは直接関係ないものと思われる。
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