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ヒト肺肥満細胞の増殖と分化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 61570362
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 呼吸器内科学
研究機関東北大学

研究代表者

丹野 泰夫 (丹野 恭夫)  東北大学, 医学部付属病院, 助手 (20133944)

研究分担者 井田 志朗 (井田 士朗)  東北大学, 医学部付属病院, 助手 (00142943)
研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1987年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1986年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード気管支肺胞洗浄 / 肺肥満細胞 / 粘膜型肥満細胞 / 結合組織型肥満細胞 / インターロイキンー3 / インターロイキンー4 / 線維芽細胞 / ヒスタミン / 気管支肺胞洗浄細胞 / 肥満細胞増殖因子 / 好塩基性細胞 / アルシャンブルー・サフラニン染色 / インターロイキン3 / 無血清培地
研究概要

気管支喘息をはじめとして肺のアレルギー疾患において肥満細胞(MC)は中心的役割を担っているが, ヒト肺内MCの起源やその増殖および分化に関しては殆ど分っていない. 一方, 気管支喘息, 過敏性肺炎, サルコイドーシスおよび特発性肺線維症などの肺疾患ではその気管支肺胞洗浄(BAL)液中にMCないし好塩基球の増加していることが知られており, それらの疾患ではMCの前駆細胞あるいは増殖因子などの増加が推測される. そこでこれら疾患のBAL細胞を採取して培養し, 種々の増殖・分化因子の影響およびBAL液中の増殖因子の存在を検討し以下の結果を得た. 使用した培地はRPMI+10%牛胎児血清およびRITC55-9無節制培地である.
1)PHA刺激ヒトリンパ球培養上清をDEAEで部分精製したconditioned mediumの添加によりMCは非添加に比し約2倍増加した. (n=20, p<0.05)これらは殆どAlcian blue陽性. Safranin陰性の粘膜型MCであり, 約2週間しか維持できなかった.
2)ヒト胎児肺由来線維芽細胞(Fb)をfeeder layerに用いるとSafranin陽性の結合織型MCが2倍に上昇し, ヒスタミン含量(H)が3〜5倍に上昇する例があった.
3)recombinant interleukin(rIL)-3+rIL-4の組合せで対照に比し約2倍のMCが得られたがHは変化しなかった. (n=7)
4)神経細胞増殖因子および線維増殖因子の効果は認められなかった.
5)メチルセルロースを用いてcolony形成を行ったが, 有意のコロニーは得られなかった.
6)マウスIL-3依存細胞株32Dclを用いてBAL液中のIL-3様活性を測定したがいずれのBAL液中にも活性は認められなかった. 以上の結果より, BAL細胞中にはT細胞因子Fbにより粘膜型から結合織型MCにphenitypic changeするMCの存在が示唆され, 更なる検討を要するものと思われた.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Yuriko Shindoh;Yasuo Tanno;Shiroh Ida;Tamotsu Takishima: Tohoku Journal of Experimental Medicine. 152. 101-102 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yasuo Tanno;Yuriko Shindoh;Shiro Ida;Tamotsu Takishima: Journal of Allergy and Cilinical Immunology.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yuriko Shindoh, Yasuo Tanno, Shiroh Ida, Tamotsu Takishima: "Morphological characterization of basophilic cells in bronchoalveolar lavage fluids from patients with bronchial asthma and idiopathic pulmonary fibrosis" Tohoku Journal of Experimental Medicine. 152. 101-102 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yasuo Tanno, Yuriko Shindoh, Shiroh Ida, Tamotsu Takishima: "Proliferation and differentiation of human lung mast cells" Journal of Allergy and Clinical Immunology.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yasuo Tanno;Yuriko Shindoh;Shiroh Ida;Tamotsu Takishima: Journal of Allergy and Clinical Immunology.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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